天高く馬肥ゆる秋に・・・
最近なかなか疲れが抜けなくなってきました。
目のしょぼしょぼも肩こりも全然抜けません。すべての元凶は眼精疲労だろうと想像していますが・・・。
肩がこると湿布薬を貼ってしのいでいたのですが、今回いつも使っている湿布薬をいつもどおり使ってみたら
肌に炎症がおきて皮がむけてきてしまいました。こんなこと初めてです。今までなんとも無かったのになあ。
薬局で薬剤師の方に聞いたら体調によってそういうこともあるらしいとのことで。。。
ちなみに自分は以前から温湿布はダメなのです。すぐ貼ったところがピリピリしだして痛くて10分も持ちません。トウガラシエキスが入っているからかなあ。食べる分には全然平気なのですが(といっても辛いものは基本的に苦手ではありますけど)
睡眠時間も短くなり眠りも浅くなりました。その為か起きている時に急にものすごく眠くなったり・・・こうも疲れが抜けないのはやっぱオッサンならではですね。。。(涙
そんな理由もありましてゲームとDVDは控えています。
以前から読んでいた数冊のホラー系小説を読み終えました。
「60秒の煉獄」大石圭
(おおいにネタバレがあります。読まれる方は特に====の間は読まないほうがいいです。)
あらすじ
ある日突然、目の前に美しい少女が現れてこう宣言される。
「あなたに特別な力を与えます。一度だけ世界を60秒間止める力です」
その力を与えられた人々の個々の物語。ある者は復習の為にその力を使い、ある者は邪悪な欲望の為にその力を使う。そして最後は・・・。
==============================================
アイデアは面白いと思いました。淡々とその力を使う人々を描写していきます。その淡々さが以前感想を書いた 小林 泰三「セピア色の凄惨」に似てるなあとちょっと思いました。(内容も違うし、語り口も違うんですが)
この話どんなラストをもってくるのか想像つかなかったのでどう終わらすのだろうと楽しみにしていました。が、「じゃあ、あなたならどうする?」という究極の問いかけで締めてきました。「なるほどなぁ」と思いつつ「ちょっと投げっぱなしな気が・・・」とも。
私は個人的にホラーは投げっぱなしでもかまわない、ホラーの雰囲気が壊れなければいいと思っているので嫌いではありませんが正直ちょっと拍子抜けをくらいました。もっと意外なラストを期待していたりしまして(笑
==============================================
ちなみに大石圭さんは「呪怨」や「輪廻」など映画のノベライズがありますが、私が読んだのは「殺人勤務医」「湘南人肉医」「人を殺す、という仕事」そして今回の「60秒の煉獄」です。よく思い出すと内容はどれもちょっと似ていますね。同じ作家の作品なので当たり前と言えば当たり前なのですが(笑。
でもこの「60秒の煉獄」のあとがきには少々驚かされました。(読んでみるとわかると思います)
「厭魅の如き憑くもの」三津田信三(多少のネタバレがあります)
あらすじ
太平洋戦争直後のとある山村「神々櫛村(かがぐしむら)」で起こる謎の連続殺人事件。
憑き物筋の巫女として運命付けられた16歳の少女紗霧(さぎり)をめぐる人々の不可解な死亡事件。たまたま小説の題材を探しに民俗調査に来ていたホラー作家 刀城言耶(とうじょうげんや)がその謎を解く。
もうかなり前に読み終えていたのですが、ここで感想を。以前一番怖いと思った小説としてあげた「赫眼(あかまなこ)」の作者 三津田信三の探偵「刀城言耶シリーズ」の第一作目です。
民俗を基盤として横溝正史系の仕掛けをもってきたという感じの探偵小説?になると思います。
憑き物筋の家系、代々双子の姉妹、一人が巫女、一方が依代となる等、民俗的雰囲気に溢れていて好みの作品でした。ただしこの手の作品によくある複雑な家系なのでシックリくるまで時間がかかりましたが。
仕掛けともトリックともかなり面白く読みました。しかしむしろ私はホラー好きなので雰囲気にのめりこめました。
でも、あくまで個人的な感想なのですが「名探偵刀城言耶登場」でなんか目が冴えてしまいました。刀城言耶はいわゆる京極堂(京極夏彦)や御手洗潔(島田荘司)系のいかにもキレる名探偵然としたタイプではなく、どちらかといえば映画版の金田一耕助をもっと洒落た感じにしたというタイプなのですが、出てきた瞬間に「ああ、これは謎解きの物語だったっけ」と現実?に引き戻されました。三津田信三なのでなんでもかんでも理屈詰め(謎解きは理論的で面白かった)にはなっていず、不可思議な現象を残した形のラストになっていますがやっぱり推理小説なんですよね。ホラー好きの私はやっぱり「三津田信三のホラー」が読みたいです。けっこう雑誌に短編を書かれているようなのでまとめられて本になるのを期待しております。
ちなみに角川ホラー文庫で「死相探偵シリーズ」というのも書いておられますが、やっぱり「探偵」・・・なんですよね。メインがどうしても謎解きっぽくなっていて・・・。
明らかにホラーな光文社文庫シリーズの「禍家」や「凶宅」のほうが個人的には好みです。ちなみに「赫眼(あかまなこ)」も光文社文庫。新作で「災園」が出ているらしいので読むのが楽しみでねえ。
現在は刀城言耶シリーズ「密室の如き籠るもの」を読み終えました。
面白いのですが私個人は刀城言耶自体があまり好みのキャラクターではないのでハマりきることができないでいます。
でも決してつまらなくはなく「三津田信三さんはやはりミステリーの方が書きたいのだろうな」とは思います。
後に刀城言耶の担当編集者(刀城言耶はペンネームで本当の職業はホラー作家)の祖父江偲(そふえしの)という女性が出てくるのですが、この二人のやりとりは大変面白く私は大好きです。シリーズも読んでますし三津田信三の話のファンではありますが、自分としてはやっぱりホラーのほうがもっと好きという感じです。(笑
目のしょぼしょぼも肩こりも全然抜けません。すべての元凶は眼精疲労だろうと想像していますが・・・。
肩がこると湿布薬を貼ってしのいでいたのですが、今回いつも使っている湿布薬をいつもどおり使ってみたら
肌に炎症がおきて皮がむけてきてしまいました。こんなこと初めてです。今までなんとも無かったのになあ。
薬局で薬剤師の方に聞いたら体調によってそういうこともあるらしいとのことで。。。
ちなみに自分は以前から温湿布はダメなのです。すぐ貼ったところがピリピリしだして痛くて10分も持ちません。トウガラシエキスが入っているからかなあ。食べる分には全然平気なのですが(といっても辛いものは基本的に苦手ではありますけど)
睡眠時間も短くなり眠りも浅くなりました。その為か起きている時に急にものすごく眠くなったり・・・こうも疲れが抜けないのはやっぱオッサンならではですね。。。(涙
そんな理由もありましてゲームとDVDは控えています。
以前から読んでいた数冊のホラー系小説を読み終えました。
「60秒の煉獄」大石圭
(おおいにネタバレがあります。読まれる方は特に====の間は読まないほうがいいです。)
あらすじ
ある日突然、目の前に美しい少女が現れてこう宣言される。
「あなたに特別な力を与えます。一度だけ世界を60秒間止める力です」
その力を与えられた人々の個々の物語。ある者は復習の為にその力を使い、ある者は邪悪な欲望の為にその力を使う。そして最後は・・・。
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アイデアは面白いと思いました。淡々とその力を使う人々を描写していきます。その淡々さが以前感想を書いた 小林 泰三「セピア色の凄惨」に似てるなあとちょっと思いました。(内容も違うし、語り口も違うんですが)
この話どんなラストをもってくるのか想像つかなかったのでどう終わらすのだろうと楽しみにしていました。が、「じゃあ、あなたならどうする?」という究極の問いかけで締めてきました。「なるほどなぁ」と思いつつ「ちょっと投げっぱなしな気が・・・」とも。
私は個人的にホラーは投げっぱなしでもかまわない、ホラーの雰囲気が壊れなければいいと思っているので嫌いではありませんが正直ちょっと拍子抜けをくらいました。もっと意外なラストを期待していたりしまして(笑
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ちなみに大石圭さんは「呪怨」や「輪廻」など映画のノベライズがありますが、私が読んだのは「殺人勤務医」「湘南人肉医」「人を殺す、という仕事」そして今回の「60秒の煉獄」です。よく思い出すと内容はどれもちょっと似ていますね。同じ作家の作品なので当たり前と言えば当たり前なのですが(笑。
でもこの「60秒の煉獄」のあとがきには少々驚かされました。(読んでみるとわかると思います)
「厭魅の如き憑くもの」三津田信三(多少のネタバレがあります)
あらすじ
太平洋戦争直後のとある山村「神々櫛村(かがぐしむら)」で起こる謎の連続殺人事件。
憑き物筋の巫女として運命付けられた16歳の少女紗霧(さぎり)をめぐる人々の不可解な死亡事件。たまたま小説の題材を探しに民俗調査に来ていたホラー作家 刀城言耶(とうじょうげんや)がその謎を解く。
もうかなり前に読み終えていたのですが、ここで感想を。以前一番怖いと思った小説としてあげた「赫眼(あかまなこ)」の作者 三津田信三の探偵「刀城言耶シリーズ」の第一作目です。
民俗を基盤として横溝正史系の仕掛けをもってきたという感じの探偵小説?になると思います。
憑き物筋の家系、代々双子の姉妹、一人が巫女、一方が依代となる等、民俗的雰囲気に溢れていて好みの作品でした。ただしこの手の作品によくある複雑な家系なのでシックリくるまで時間がかかりましたが。
仕掛けともトリックともかなり面白く読みました。しかしむしろ私はホラー好きなので雰囲気にのめりこめました。
でも、あくまで個人的な感想なのですが「名探偵刀城言耶登場」でなんか目が冴えてしまいました。刀城言耶はいわゆる京極堂(京極夏彦)や御手洗潔(島田荘司)系のいかにもキレる名探偵然としたタイプではなく、どちらかといえば映画版の金田一耕助をもっと洒落た感じにしたというタイプなのですが、出てきた瞬間に「ああ、これは謎解きの物語だったっけ」と現実?に引き戻されました。三津田信三なのでなんでもかんでも理屈詰め(謎解きは理論的で面白かった)にはなっていず、不可思議な現象を残した形のラストになっていますがやっぱり推理小説なんですよね。ホラー好きの私はやっぱり「三津田信三のホラー」が読みたいです。けっこう雑誌に短編を書かれているようなのでまとめられて本になるのを期待しております。
ちなみに角川ホラー文庫で「死相探偵シリーズ」というのも書いておられますが、やっぱり「探偵」・・・なんですよね。メインがどうしても謎解きっぽくなっていて・・・。
明らかにホラーな光文社文庫シリーズの「禍家」や「凶宅」のほうが個人的には好みです。ちなみに「赫眼(あかまなこ)」も光文社文庫。新作で「災園」が出ているらしいので読むのが楽しみでねえ。
現在は刀城言耶シリーズ「密室の如き籠るもの」を読み終えました。
面白いのですが私個人は刀城言耶自体があまり好みのキャラクターではないのでハマりきることができないでいます。
でも決してつまらなくはなく「三津田信三さんはやはりミステリーの方が書きたいのだろうな」とは思います。
後に刀城言耶の担当編集者(刀城言耶はペンネームで本当の職業はホラー作家)の祖父江偲(そふえしの)という女性が出てくるのですが、この二人のやりとりは大変面白く私は大好きです。シリーズも読んでますし三津田信三の話のファンではありますが、自分としてはやっぱりホラーのほうがもっと好きという感じです。(笑