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「ジェーン・ドゥの解剖」を観ました。

やっと観たかった「ジェーン・ドゥの解剖」を観ました。

毎度のごとく前情報を全く入れていないのでどういう映画か全然わかりません。が「解剖」となっているのでもちろんグロ系とは想像してました。一時その手にハマった事もありましたが現在ではホラーでも少々苦手分野。ただ「ジエーン・ドゥ」という名前に惹かれて観たかったのです。「グロ系ゾンビだろうなあ」と想像していました。が、その通りなのですが良い意味で期待を裏切ってくれました(笑)
ーーーーあらすじ、ネタバレありーーーー
アメリカの田舎町で一家3人の惨殺事件が起こる。3人の死には謎が残り強盗とも言えず原因は不明。家族で殺し合った?むしろこの家から出ようとして殺されたように見える。そんな時、捜査員が地下室で女性の死体を見つけた。それは美しい女性の全裸死体で半分土に埋められていた。

彼女はジェーン・ドゥと名付けられる。日本でいうと「名無しのゴンベエ」的な不明死体に仮に付けられる名前。解剖請負の業者に回され解剖されることになった。そこはトミーとオースティンの親子で運営している民間業者。既に数体の遺体の解剖を終え、帰ろうとする間際にジェーン・ドゥは運ばれてきた。いつも通りラジオを鳴らしながら解剖に入る。

外傷がなく、死因は不明。しかも美しい。体を切り開くと体内に不審な点がいくつも見つかっていく。まず舌がない。手首足首は折られており、肺は黒焦げ。しかも外傷が無いのに内蔵が傷つけられている。胃の中には毒草、そして布にくるまれた歯が出てきた。その歯をくるんだ布にはペンタグラムが描かれてある。ペンタグラムは肌にもあった。また胴が異様に細く、父オースティンはコルセットを巻いていたと推測する。コルセットはかなり昔のファッション。こんな若い女性がつけるものだろうか・・・。そういった発見をするとラジオが異様な声を流す。急に天候が崩れ、最初は混信と思っていた二人だが徐々に気味悪さが増してくる。

ま~解剖なのでグロ系です。それが苦手な方はキツイですが徐々に謎が出てきて、その度にラジオの異音や謎の金属音。冷蔵庫の臓器が割れたりとホラーな雰囲気が増してくる。なかなかいいと思いました。

胃から出た布をよく調べると「Leviticus 20:27」という聖書の一説、そして「1693」という数字を発見。そこで聖書と歴史を調べると魔女狩りについて書かれたページそしてアメリカ最大の魔女裁判「セイラム事件」の年だとわかった。まさかこの女性は320年前の魔女裁判で拷問を受け死んだ女性なのか??

きたきたきた~!って感じですね(笑)も~魔女でオカルトとは思ってませんでした。密室(解剖室)に閉じ込められて徐々に謎が解かれて行き怪異が起き始めるというホラーの流れなのですが、期待してなかったせいかかなり良く感じました。急に天候が悪化、電気が切れ暗闇に。その暗闇に何かいる…。密室ホラーです。なかなか怖い。謎解きがオカルトでいい。魔女裁判というテーマがいいと思いました。
ーーーーーーーーーーーー
この映画はどっかの映画祭で注目をあつめたとか。「密室で巻き起こる珠玉のホラー映画、ホラー好きはもちろんミステリー好きにもおすすめな作品」との評価。自分もそう思います。ホラー好きだと少し先が読めてしまいますがそれでもよかった。この映画が各地域で単館上映だったのは本当に残念。確か17歳以上だったと思うので仕方ないかなと感じますが低予算で名作はホラーの神髄(笑)でもまあ「ジェーン・ドゥの解剖」は低予算っぽくはないですけど。キャストのギャラが高そう。

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エロ漫画家 藤咲 真です。


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