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病は気から「貞子」とホラー小話

持病がぶり返してしまいました。

…っても「病は気から」の部類なのだと自覚しております。最近もの忘れがひどくて特にパスワード、IDを忘れてしまって入れなくなったり。これも「気」の問題でしょうか(汗)

病床に伏している折に「貞子」(2019版)を観ました。
もはや貞子はJホラーの金字塔(?)ですね。初版「リング」は日本でも大ヒット。ハリウッドでもリメイクされ「Jホラー」ブームの火付け役でした。怖さで行けば「Jyuon The Curse 」(THE呪怨)の方が怖いと思うのですが(日本版でも)興行成績は「リング」の方がかなり上なのだとか。ハリウッドでは低予算(といっても日本なら大作並み)だったということもあるのでしょうけど。

しかしその一世を風靡した(?)Jホラーブームもリングと同じ鈴木浩司原作「ほの暗い水の底から」のハリウッドリメイク「ダーク・ウォーター」の成績不振でほぼ終止符を打たれてしまったというのは皮肉かもしれません。おかげで期待していた「感染」と「予言」のハリウッドリメイクがありませんでした。「口裂け女」がハリウッドリメイク(というのだろうか?)されているというのに東宝Jホラーシアター第一作が版権を買われたという噂だけとは…。ただ、自分が知らないだけでもしかしたらリメイクされてるかもしれませんけど。。。

この間にホラー映画製作会社として有名だった「OZ」が潰れてしまったりJホラーには不運がありました。あえて悪く言えば日本のホラーは不条理に終わる場合が多く、その点ハリウッドはストーリーを重視してきますから是非ハリウッドにリメイクしてもらってストーリーを整えて欲しい映画もありました(苦笑)「リング2」や「呪怨」が好例です。ハリウッドリメイクはちゃんと起承転結を付けてくれますから(笑)「感染」なんてラストの意味が自分にはわからなかったし日本版「リング2」も同様、日本版の「呪怨」だって結局怖いシーンの力押しでお話は不完全でしたしねえ。。。実は自分は世界でも評価が高いとされる黒沢清監督の「CURE」もラストの意味がよくわかりません。これはなんか、恥ずかしくってずっと言えなかった事なのですけど…。

新作の「貞子」は中田秀夫監督の正当な(?)続編です。、興行成績もそこそこ良かったらしいです。自分も映画館に行きたかったのですが少々体調が悪い時でしたので。。。

「リング2」で中学生だった女の子がおばさんになって登場してくるし「貞子3D」や「貞子VS加耶子」みたいな色物(?)とは違います。でももはや貞子はJホラーのアイドル的存在ですね。怖くないですしねえ(苦笑)昔でいえばお岩さん、お露さん(牡丹灯篭)、お菊さん(番長皿屋敷)は江戸のホラーアイドルですよね。「四谷怪談」も四代目鶴屋南北の作品で同じ創作作品ですし。(元となる事件がありましたけど)だからなんとなく現代では「リング(貞子)」∽「四谷怪談(お岩)」と言えなくもないような気もするのです。(さしずめ「呪怨」は「累が淵」ってところですか)

昭和の「四谷怪談」はいつ見ても怖かった。戸板返しが子供の頃のトラウマです。中には「忠臣蔵外伝 四谷怪談」みたいのもありましたがこの映画も途中までのお岩さんはやっぱり怖かった。でも時代でしょうか、現代風に解釈すると「嗤う伊右衛門」みたいな切ない話になってしまうのですから。今回の「貞子」もどっちかと言うと怖いというより切ない系の話になるのでしょう。

時代と言えば ともさかりえがお母さん役で出演しているのですが、最初観た時 誰だかわからなかった。自分の中では「金田一少年の事件簿」のヒロインのイメージが強く残っていて時を感じました。う~ん、やっぱり時代ですねえ。。。最近、強くそう思います。スマホを持って病院に居る時が多くなりましたから。以前は病室でも携帯禁止でしたがもはや遠い昔の話。時代ですねえ。。。

クロユリ団地ー序章を観ました。

クロユリ団地ー序章を観ました。
クロユリ団地は劇場で観ましたがやはり…というか、あんま怖くなかった。。。

監督は中田秀夫。名作そして全米1位になった「リング」の監督。
でもこのクロユリ団地、劇場霊とその恐怖が薄くなった気がします。
最近AKBは嫌いじゃなくなったけど秋元康さんと組んでからかしらん?

陰陽道(師)と呪禁道(師)の違い?

久しぶりに「死国」を観ました。
「死国」は「リング2」と同時上映。劇場で観ました。はっきり言ってあんま怖くなかった。
個人的に原作者坂東雅子はあまり好きではないのですが短編「正月女」は超名作だと思います。ホラー好きなら一度は読むべきかと思っております(笑)

陰陽道といえば東京の陰陽を紐解いた加門七海が有名ですが「私って霊能者」アピールが個人的にすごく感じてしまってあまり好みではありません。思えば岩井志麻子したり作品に好きなものがあるのですが全体的に好みでないというのは何故なのでしょうか?私って女性作家が苦手なのかしらん???

私もかつて「呪禁師」という作品を描きました。雑誌の関係で尻切れトンボになってしまいましたが、商業関係なく続編を描けたらなああとおもっております。

そこで呪禁道と陰陽道の違いを個人的に解説しようと思い・・・ましたが、少々疲れました。また機会があれば・・・。。。。

キャリー(2013年版)を観ました。

キャリー(2013年版)を観ました。

コミケが落ちたのでDVD、Brayを借りてホラー三昧。キャリーは2013年版と1978年版があり両方見比べ。というより1978年版はもともとDVDを持っています。ただ新しく再版されたものには日本語吹き替えがありそれ目当て、だったのですが、日本語の吹替のない旧版を借りてきてしまったようです。う~ん、初歩的なミス。これなら借りなくてもよかったし(汗)
ーーーー以下ネタバレありーーーー
リメイクされると新しい展開が導入されるのが普通ですがこのキャリー・リメイクはほとんど原作と同じ。ちょっと派手になったかな~ってくらいのもの。もはやホラーの金字塔?である映画なのであらすじ書かなくても大丈夫かと思いますが、一応。

高校でいじめられっ子のキャリー。体育の授業の後、シャワー中に生理がくる。キャリーは驚きパニック。周りの生徒ははやし立てタンポンナプキンを投げつける(いじめ)。それに気が付いた体育教師リタはパニクるキャリーをビンタ。キャリーは月経の事を何も知らなかったようだ。校長室に呼ばれるキャリー。キャリーの母親マーガレットは狂信的なキリスト教徒。月経や男女交際を罪、汚れたものとして教えていなかった。校長は今回の事を母親に知らせるという。反射的にキャリーが反抗すると灰皿が飛ぶ(78年版)ウォータークーラーが割れる(2013年版)。家に帰るとキャリーは月経の事で「汚れた罪」をしたとして物置に閉じ込められる。その時、自分の怒りにより物置の扉にヒビが入る。「自分には特別な力がある」と気づいたキャリー。

リタはシャワー室のいじめに参加した生徒に特別メニューをこなさなければプロム(卒業パーティ)に参加させないと宣言。ほとんどの生徒がメニューをこなす中、クリスだけが反発。結局クリスだけがプロムに参加できなくなる。クリスはキャリーのせいだと逆恨み、プロムでキャリーに恥をかかす計画を練る。シャワー室のいじめに参加したスーは良心の呵責から自分の恋人であるトミーにキャリーをプロムに誘うよう頼む。キャリーははじめて男の子に誘われ始めてのデートがプロム。それを知った母マーガレットは「神の怒りを買うぞ」と猛反対。そんな母をキャリーは「力」で封じ込め、あこがれのトミーとプロムへ行くのだった…。

ここからはあの有名なプロム・クイーンに選ばれ壇上に仕掛けられたブタの血をかぶせられる。パニックになったキャリーは「力」を開放し無差別に生徒たちを殺し始める…というシーン。ラストもほぼ同じ…ですが、キャリーの墓から手が出るシーン、それは夢だったシーンが2013年版にはありません。

いままで何回も書いてきましたが、自分はリメイクが好きです。30年前の感性を現代の感性で解釈するのはとても面白いと思うから。でも一方リメイク許さないという人の気持ちもわからなくはないです。今回のキャリー・リメイクはそういう思いの自分からしたら0点です。だって何から何まで同じすぎます。だったらあのブライアン・デ・パルマ演出の78版の方がはるかに良い。パルマの秀悦なミステリータッチ、エロティシズムがまったく消えてしまっている。エロといえば「つかみの全裸」(出だしのシャワーシーンで)が2013年版には無いですが、そんなこっちゃどーでもいいです(あってほしかったですけど)プロムでいじめっ子のクリスがキャリーにブタの血をかけようとするシーン。あの緊張感、サスペンス感、唇をなめるエロティシズ。、そういう構成が無いんですもん。パルマ調でなくていいからそこはもっと頑張って欲しかった。
ーーーーーーーーーー
「これはリメイク作るべきじゃなかった」リメイク好きの自分がそう思いました。

そうだなあ…「つかみの全裸」でクロエ・グレース・モレッツが全裸を披露してたら「うん、まあいいか!」になってたかも(笑)ただクロエはちょっと美人すぎ。シシー・スペイセクくらい個性的な感じじゃないといじめられっ子っぽくないかなあとも思いました。ただ一つ今回のリメイクで良かったのは「クロエ・キャリー」の反応が日本人好みな感じでかわいい。

クロエ・グレース・モレッツは「モールス」「キック・アス」ともに個性的ですが(演出のせいか)キャリーは微妙かなあ。ちなみにこの2本どっちも好きな映画です。

PS この「キャリー」以後、スティーブン・キング原作の映画は売れないと言われていたと聞いた事があります。それを打ち破ったのが「ペット・セメタリー」だったか「ミザリー」だったか。多分「ミザリー」。アカデミー主演女優賞なのですごい売れたと思います。「ペット・セメタリー」は原作愛好家が確か「原作の雰囲気がない」と酷評してたと思うので。。。「ミザリー」も原作と違うようですが主演のキャシー・ベイツの演技がそれを吹き飛ばした感じです。

小説の映画化に伴う「原作と違う」批判。これ難しいですよねえ…。原作読んでない自分は「ペット・セメタリー」も十分楽しめました。思えばキングで原作読んでいるのは「IT」と「ゴールデンボーイ」あとは「ファントム」…はD・R・クーンツか(バケモノ設定がすごい「IT]に似てるんですよね)あ、「シャイニング」も読みました。映画見てから友人に「小説は全然違うし、もっとすごい」と言われて。でも先に映画を見たせいかそれほどでもありませんでした。確かに映画では題名の「シャイニング」の意味がものすごく薄くなってます。まあキューブリックのこの映画が気に入らずキング自ら真「シャイニング」をTV映画として撮っている有名な「原作と違う」映画ですから(苦笑)でもキューブリックの代表作に必ず入る映画なんですよねえ…。

「ジェーン・ドゥの解剖」を観ました。

やっと観たかった「ジェーン・ドゥの解剖」を観ました。

毎度のごとく前情報を全く入れていないのでどういう映画か全然わかりません。が「解剖」となっているのでもちろんグロ系とは想像してました。一時その手にハマった事もありましたが現在ではホラーでも少々苦手分野。ただ「ジエーン・ドゥ」という名前に惹かれて観たかったのです。「グロ系ゾンビだろうなあ」と想像していました。が、その通りなのですが良い意味で期待を裏切ってくれました(笑)
ーーーーあらすじ、ネタバレありーーーー
アメリカの田舎町で一家3人の惨殺事件が起こる。3人の死には謎が残り強盗とも言えず原因は不明。家族で殺し合った?むしろこの家から出ようとして殺されたように見える。そんな時、捜査員が地下室で女性の死体を見つけた。それは美しい女性の全裸死体で半分土に埋められていた。

彼女はジェーン・ドゥと名付けられる。日本でいうと「名無しのゴンベエ」的な不明死体に仮に付けられる名前。解剖請負の業者に回され解剖されることになった。そこはトミーとオースティンの親子で運営している民間業者。既に数体の遺体の解剖を終え、帰ろうとする間際にジェーン・ドゥは運ばれてきた。いつも通りラジオを鳴らしながら解剖に入る。

外傷がなく、死因は不明。しかも美しい。体を切り開くと体内に不審な点がいくつも見つかっていく。まず舌がない。手首足首は折られており、肺は黒焦げ。しかも外傷が無いのに内蔵が傷つけられている。胃の中には毒草、そして布にくるまれた歯が出てきた。その歯をくるんだ布にはペンタグラムが描かれてある。ペンタグラムは肌にもあった。また胴が異様に細く、父オースティンはコルセットを巻いていたと推測する。コルセットはかなり昔のファッション。こんな若い女性がつけるものだろうか・・・。そういった発見をするとラジオが異様な声を流す。急に天候が崩れ、最初は混信と思っていた二人だが徐々に気味悪さが増してくる。

ま~解剖なのでグロ系です。それが苦手な方はキツイですが徐々に謎が出てきて、その度にラジオの異音や謎の金属音。冷蔵庫の臓器が割れたりとホラーな雰囲気が増してくる。なかなかいいと思いました。

胃から出た布をよく調べると「Leviticus 20:27」という聖書の一説、そして「1693」という数字を発見。そこで聖書と歴史を調べると魔女狩りについて書かれたページそしてアメリカ最大の魔女裁判「セイラム事件」の年だとわかった。まさかこの女性は320年前の魔女裁判で拷問を受け死んだ女性なのか??

きたきたきた~!って感じですね(笑)も~魔女でオカルトとは思ってませんでした。密室(解剖室)に閉じ込められて徐々に謎が解かれて行き怪異が起き始めるというホラーの流れなのですが、期待してなかったせいかかなり良く感じました。急に天候が悪化、電気が切れ暗闇に。その暗闇に何かいる…。密室ホラーです。なかなか怖い。謎解きがオカルトでいい。魔女裁判というテーマがいいと思いました。
ーーーーーーーーーーーー
この映画はどっかの映画祭で注目をあつめたとか。「密室で巻き起こる珠玉のホラー映画、ホラー好きはもちろんミステリー好きにもおすすめな作品」との評価。自分もそう思います。ホラー好きだと少し先が読めてしまいますがそれでもよかった。この映画が各地域で単館上映だったのは本当に残念。確か17歳以上だったと思うので仕方ないかなと感じますが低予算で名作はホラーの神髄(笑)でもまあ「ジェーン・ドゥの解剖」は低予算っぽくはないですけど。キャストのギャラが高そう。

♪パンツ占い♪
今日のパンツ占いだよ!
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ふじさきまこと

Author:ふじさきまこと
エロ漫画家 藤咲 真です。


単行本は過去12冊
(単行本化されていない作品集めると2〜3冊分ありますけど・・・)


お仕事依頼はツイッター 藤咲真 18禁 へどうぞよろしくお願いいたします。

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