藤の花が咲く頃に

９月９日は重陽の節句です。
いわゆる五節句の一つで陰陽説によると奇数は「陽」、偶数は「陰」になり９は「陽」の最大数になります。
その９が二つ重なる９月９日は「重陽」となり縁起の良い祝日となったそうです。
（かつては陽が重なる日は転じて不吉とされていたそうですが）
菊の節句とも呼ばれ平安時代には菊酒を飲んだということが日記に書かれていたりするそうで。

しかし現在、他の四節句に比べてかなり認知度が低いですよねえ。
本家の中国ではどうなんでしょう？日本では多分９が言霊的に「苦」を表し
「なんか不吉(ｰｰ;)」として流行らなくなったんじゃないかなと思ったりします。

でも江戸時代の時の数え方に「暮六つ」とか「九つ」とかいう数え方が有ります。
これも「陽数最大の９」を起点にした数え方で「九つ」が現在の12時。暮六つは夕方の6時になります。
これは多分読み方でしょうかねえ。「きゅう」とか「く」とかとは読まず「ここのつ」と読むようにしたからでしょうか？？？

たしかパリでのワールドカップの時だと思いますが日本人を迎えるときの所作として
「日本人は目を見て話されるのが苦手」「４は不吉とするのでそれ以外の部屋を当てる」
こういう記事が出されているのをネットで見ました。
パリなんて日本人が大勢行っていて多分今までそんな事気にする日本人いなかったと思いますけど。。。

でも外国で割り当てられた「４」と国内での「４」はちょっと意識が違ってくるかもしれませんねえ。
以前住んでいた埼玉の某所では駐車場に４番、9番がありませんでしたし病院にも4号室がありませんでした。
やっぱ微妙に嫌なんでしょうねえ。
柿本人麻呂の「言霊のたすくる国」とはよく言ったものです。もう1000年以上経ちますが（笑）
建設業の人から聞いた話だと気にする人は今でも本当に気にするようで。

しかしここに引っ越してきて初めて入院した病室は「２０４」号室でした。
言霊も21世紀にはもう通じないかな。