藤の花が咲く頃に

今年の通院初めとなった今日です。
三つの病院をはしご。まあ、最後は歯医者さんですけど。去年の暮れに金属で覆われた奥歯が痛くなりましたが予約が取れたのは今日。もう痛くなくなっていました。

金属の歯なので虫歯ではありませんが歯肉炎だったのだろうと言われました。他をチェックしていただき虫歯が見つかったので治療。ネットで調べたとおり丁寧な対応の歯医者さんでした。ネットで情報を取るまで歯医者さん選びには泣かされましたから。何も言わず抜歯してしまう歯医者さんに出会ったり。。。ここが一番最悪でしたねえ、引っ越す前、近所だからと行った歯医者でした。歯医者選びは情報が欠かせません。

お金が無くず～と欲しかったＪ・フレイザーの「金枝篇」がやっと文庫になりました。
とはいってもダイジェスト版です。なんせ本来は13巻ですからねえ。確か岩波文庫から全13巻が出ているはずですが全部読むのは一苦労。「神の死」そして「王の関係」を説いた民族学（民俗学）の古典で、其の部分だけ読めればいい。

古典といいながらでも著者のフレイザーはイギリスどころか大学の研究室から一歩も出ずただ文献を見て書き上げているんですよね。其の点柳田国男などフィールドワークした学者より劣るのかなあ？？でも柳田国男の書は収集した事実の分類的な物なんですよねえ。確かに「妖怪談義」とか「日本の伝説」なんかではテーマをもって分析してますがやはり「収集の分類」が主のように見えます。

其の点フレイザーはとにかく「女神フィアナの司祭が殺しあう」というその謎だけを追ってその解析のために他国の神話や迷信を集めています。いわば「証明の為」なんですよね。そして民族学（民族学）という学問が世に認められたのはフレイザーのおかげです。その功績により英国王室からナイトの位をもらいサー・ジェームズ・フレイザーになりました。

でも本を読むのは今はもっぱら病院の待合室。通院が多い程、本が読めるという皮肉ですねえ・・・。