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花の乱

NHK大河ドラマに「花の乱」というのがありました。題材は「応仁の乱」。
この乱以後から いまや女子にも人気があるという戦国時代になったとされる「大乱」なんですが、こちらはものすごく人気がありませんw
大河ドラマになっても人気がなく、視聴率は歴代大河ドラマ中 最低だそうです。

この時代はいろんなことが複雑すぎなんですよねぇ。
実はちょっと見てたんですけど、サッパリわかりませんでしたw
主人公は室町第八代将軍「足利義政(あしかがよしまさ)」のヨメさん「日野冨子(ひのとみこ)」。

最近、「真説、これが歴史だ!」みたいな本(こんな題ではないですが)を立ち読みしたんですが、日野冨子が正しいことをしてた、みたいに書かれてました。最近はそういう解釈なんですかねぇ。なんか、自分にはすぐに納得しがたいような・・・w

冨子はかつて金の亡者と言われてました。
応仁の乱では味方にならまだしも 敵方の武将にも戦費を貸してもうけたり。味方を勝たせたいなら、そして将軍の妻として戦争を終わらせたいなら、普通、戦争のお金なん融通しないでしょうし。。(とはいっても、これには複雑な事情がありますが。) 
関銭(いわゆる税金)を横領してしまって、朝廷や京都では祭ができなくなったり。
庶民を苦しめていた七つの関(通行税をとるところ)を廃止したら、また勝手にその関を作ってお金をとり始めたり。。
以上のことは公家の日記(中御門日記)や僧侶の日記(大乗院寺社雑事記)などにそれぞれ同様のことが書かれているそうです。。

幕府の為に蓄財してた・・・としてますが、後に新将軍 義種がそのお金を幕府に没収すると、怒って別の将軍(義澄)を立てる手助けをしました。その際、幕府のものになったお金を取り戻しています。幕府の為に貯めていたんだったら取り返すのはおかしいような・・・。「元御台所(元将軍の妻)なのだから、財産うつしてもそれは幕府のもの」ってことでしょうかw
 
個人的には、この戦国初頭ともいえる応仁の乱はおもしろいんですよねぇ。でもすごい複雑です。
よくわかりませんw

ちなみにダンナの足利義政はダメダメな人でした。将軍なのに武士を引っ張る気概ナシ、はやく将軍をやめて隠居して、仕事もせず遊んで芸術の世界にひたろう、として弟に将軍の位を譲ろうとします。そうしたら、ヨメの冨子に男の子が生まれてしまった。
弟と息子(母の冨子)、この二人の次期将軍の座をめぐっての争いが応仁の乱になるのです。つまり、応仁の乱の元凶の一人なんです。それなのに・・・

若い頃には年増の妾にうつつを抜かし、日本が大飢饉になって鴨川が餓死者の為、せき止められるほど悲惨な状態になっている時に(死者があまりにも多いため、鴨川に流していた)自分だけは物見遊山に出かけ、毎晩のように酒宴を開いていました。門の外には物が食べられず死んでいく庶民があふれていたというのに・・・。(京で死者8万人といわれている)
「パンがなければケーキを食べればいいじゃないの」どころの騒ぎではありません。その上自分の趣味と隠居所としての銀閣寺を立てるために、応仁の乱で疲弊した民衆からさらに税金を取りました。皮肉にもそれが日本文化の真骨頂ともいえる東山文化となったんですけど・・・。
優柔不断、わがまま、無責任。確かにこんなダンナならヨメが「お金しか信じられないわ」となっても仕方ないかもしれませんが・・・。

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