やっと「応仁の乱」を買いました。
やっと「応仁の乱」を買いました。
病院帰りに某大手ゲーム等量販店で平積み。ここの本屋はすこ~しだけ流行りからずれるのであるだろうなあと思っておりました。
以前読んだ記事によると「一番わかりやすい応仁の乱の本」となっていた気がしますが、思った通りある程度日本史を知っていないとちょっと難しい本かもなあとも思いました。前文で「けっこう知ってる普通の人でも応仁の乱と聞かれれば、室町幕府が衰え戦国時代が始まった乱、程度だろう」様な事を書かれているのですがその程度の人に「明応の政変」や「強訴」があまり説明なく書かれてあるのはキツイかもとも思います。やっぱ「ある程度知ってる人」でなくては辛いかもなあと感想を持ちました。
ちなみに「明応の政変」とは応仁の乱の後の明応2年、11代将軍の足利義稙を管領(幕府No2)の細川政元が自分の意が効く足利清晃に変えた事件。清晃はこれより足利義澄を名乗り12代将軍になりました。このクーデターを操った細川政元は「半将軍」と言われました。
細川政元は面白く大守護大名家の主人で管領ありながら修験道、特に飯縄法の修験者であったために30超えても妻を持たず、孔雀明王法を極めていて空を飛べると当時は信じられていたんですよね。そんな術師ですが結局、反対派に暗殺されちゃうんですけど。空を飛んで逃げればよかったのに(苦笑)しかも死後、妻がいなかった為に応仁の乱よろしく細川家の跡継ぎ争いが起こり、細川家は衰退していくんです。
ちょっと話がそれましたが、だがしかし、確かに読みやすく面白い。特に室町期から戦国時代の寺社勢力、つまり宗教勢力がドレだけひどく、宗教権威を笠に着て横暴をしたかという事もわかります。お寺さんが自分勝手な論理で僧兵を繰り出して勝手な戦争をしたかが書かれています。前述の「強訴」とは比叡山が有名ですが比叡山の日吉大神の神輿を僧兵が担いで(神仏混交なので)幕府や朝廷に無理やり訴える事です。僧兵たちは京都に火付けしたり乱暴狼藉を働きますが神輿のおかげで手が出せませんでした。しかも比叡山の僧兵兵力は大大名にも匹敵してて、他の仏教寺を気に入らないと攻めたりしてました。後に神仏を恐れない織田信長の比叡山焼き討ちもしゃーないと改めて思わせます。
またまた話がそれましたが、最近の研究で「戦国時代」の始まりはこの「明応の政変」(細川政元による室町幕府失墜、下克上旺盛)からではないか説が有力になったそうです。が、著者はどうやら「戦国時代の始まりはやっぱり応仁の乱だ」と言いたいのだと思います。自分も同感というより、そっちの方がいい(笑)
以前も書きましたが日本の3つの大戦を挙げて 壬申の乱 応仁の乱 大東亜戦争 この中で一番日本を変えたのはどれかと言う質問がありました。1位は圧倒的に大東亜戦争でした。次は壬申の乱。応仁の乱は一番評価が低かった。これは応仁の乱がとても判りにくい乱だという理由もありそうです。しかし昭和の日本史の大家の中には「日本史を仮に二分するなら応仁の乱以前と以後になる」この乱以前と以後は価値観が全く変わったと言う。
たぶんこの本この視点で書かれているのでしょう。とにかく「戦国時代は応仁の乱から」がいいです~(笑)
この時代好みであればおススめの本ですね~。
病院帰りに某大手ゲーム等量販店で平積み。ここの本屋はすこ~しだけ流行りからずれるのであるだろうなあと思っておりました。
以前読んだ記事によると「一番わかりやすい応仁の乱の本」となっていた気がしますが、思った通りある程度日本史を知っていないとちょっと難しい本かもなあとも思いました。前文で「けっこう知ってる普通の人でも応仁の乱と聞かれれば、室町幕府が衰え戦国時代が始まった乱、程度だろう」様な事を書かれているのですがその程度の人に「明応の政変」や「強訴」があまり説明なく書かれてあるのはキツイかもとも思います。やっぱ「ある程度知ってる人」でなくては辛いかもなあと感想を持ちました。
ちなみに「明応の政変」とは応仁の乱の後の明応2年、11代将軍の足利義稙を管領(幕府No2)の細川政元が自分の意が効く足利清晃に変えた事件。清晃はこれより足利義澄を名乗り12代将軍になりました。このクーデターを操った細川政元は「半将軍」と言われました。
細川政元は面白く大守護大名家の主人で管領ありながら修験道、特に飯縄法の修験者であったために30超えても妻を持たず、孔雀明王法を極めていて空を飛べると当時は信じられていたんですよね。そんな術師ですが結局、反対派に暗殺されちゃうんですけど。空を飛んで逃げればよかったのに(苦笑)しかも死後、妻がいなかった為に応仁の乱よろしく細川家の跡継ぎ争いが起こり、細川家は衰退していくんです。
ちょっと話がそれましたが、だがしかし、確かに読みやすく面白い。特に室町期から戦国時代の寺社勢力、つまり宗教勢力がドレだけひどく、宗教権威を笠に着て横暴をしたかという事もわかります。お寺さんが自分勝手な論理で僧兵を繰り出して勝手な戦争をしたかが書かれています。前述の「強訴」とは比叡山が有名ですが比叡山の日吉大神の神輿を僧兵が担いで(神仏混交なので)幕府や朝廷に無理やり訴える事です。僧兵たちは京都に火付けしたり乱暴狼藉を働きますが神輿のおかげで手が出せませんでした。しかも比叡山の僧兵兵力は大大名にも匹敵してて、他の仏教寺を気に入らないと攻めたりしてました。後に神仏を恐れない織田信長の比叡山焼き討ちもしゃーないと改めて思わせます。
またまた話がそれましたが、最近の研究で「戦国時代」の始まりはこの「明応の政変」(細川政元による室町幕府失墜、下克上旺盛)からではないか説が有力になったそうです。が、著者はどうやら「戦国時代の始まりはやっぱり応仁の乱だ」と言いたいのだと思います。自分も同感というより、そっちの方がいい(笑)
以前も書きましたが日本の3つの大戦を挙げて 壬申の乱 応仁の乱 大東亜戦争 この中で一番日本を変えたのはどれかと言う質問がありました。1位は圧倒的に大東亜戦争でした。次は壬申の乱。応仁の乱は一番評価が低かった。これは応仁の乱がとても判りにくい乱だという理由もありそうです。しかし昭和の日本史の大家の中には「日本史を仮に二分するなら応仁の乱以前と以後になる」この乱以前と以後は価値観が全く変わったと言う。
たぶんこの本この視点で書かれているのでしょう。とにかく「戦国時代は応仁の乱から」がいいです~(笑)
この時代好みであればおススめの本ですね~。