「プロメテウス」を観ました。
先日「エイリアン: コヴェナント」を観た際、わからないことが在ったので その前作である「プロメテウス」を観ました。
ーあらすじーネタバレしますー
2096年、主人公 考古学者のエリザベス・ショウは同僚である恋人チャーリー・ホロウエイと共にスコットランドで古代遺跡を発見。そこに描かれている謎の壁画。空を指さす人と空には和惑星系らしきもの。世界各地の遺跡からも同類のものが発見されてきていたが、今回の壁画からは実在する惑星の座標が特定された。そこははかつて地球に飛来し、人類を創生した異星人が住む惑星なのかもしれない。大企業ウエイランド社社長ウエイランドの後援により(というより指示で)科学者の調査チームが結成されエリザベスはその隊長になる。チームを乗せた調査船「プロメテウス」号は謎の惑星に到達、調査する為に惑星に着陸する・・・。
映画はその謎の惑星に到着するところから始まります。もちろん航海を管理するアンドロイドもチームにいて、それが「コヴェナント」にも出てきたデイビットです。
その惑星は異星人の死体だらけ。そしてかつては建物であったらしい遺跡の中には 多数の壺のような容器。容器中にはブラックオイルのような液体状の物質。・・・と、その後の展開ははしょります。色々あって、その物体は異星人が造った生物兵器でこの惑星はその兵器の製造基地、そして実験を行う軍事基地だった。生物兵器を造った異星人もその生物兵器によって全滅させられていた。
そしてまたまたなんだかんだあって・・・エリザベスとアンドロイドのデイビットだけが生き残る。エリザベスは異星人の残された船に乗って異星人の母星に出発する。理由は「何故こんなものを造ったのか」を知る為に・・・。
という事は「エイリアン: コヴェナント」でデイビットが生物兵器を落として全滅させた惑星は異星人の母星だったってわけですね。つまり「プロメテウス号」が生物兵器を輸送してたわけではなく、ここで奪った?異星人の船で母星に行って、たまたま?積まれていた生物兵器をばらまいたということになるんですね。「プロメテウス」号はただの調査船でした。
エリザベスは生物兵器によって全滅した軍事基地惑星、いまだ生物兵器が蔓延しているこの惑星に「近づかないよう」「警告」を発信する装置を設置してから 異星人の母星に出発します。という事は、この軍事基地惑星が初代「エイリアン」で出てくる「警告」惑星になるんでしょうか。生物兵器はこの段階ではまだ完全ではなく、進化して「エイリアン」になります。その辺りは「エイリアン: コヴェナント」で語られています。
まあ、ちと無理やりっぽいですが 何故エリザベスが異星人の母星に向かうのかはわかります。「生物兵器を何故造ったか」そして「人類を本当に造ったのはこの異星人なのか」この二つの謎からでしょうか。
しかしデイビットが異星人の母星に生物兵器をばらまくような事になったのかは「エイリアン: コヴェナント」でも描かれていません。ばらまく以前にエリザベスは死んでいるという事をうかがわせる描写があるのでデイビットの意思か、もしくはエリザベスの遺言だったのか・・・?この辺りが次回作になるのでしょうか?(というか次回で描かれるのかしらん)でもこれでリドリー・スコットの「エイリアン」への考えがなんとな~くわかった様な。以下、自分の勝手な思い込みですが。。。初代「エイリアン」ではエイリアンとは完全な生命体だと言ってます。「体液は酸、真空中でも活動でき、生きるために狂暴にして凶悪。完全な生命体」これが「神の奇跡」ではなく 実は人間(異星人)が創り出した生命体だった。そんなものは神の創造物ではありえない・・・と言いたいのかも知れません。
欧米では人にそっくりのロボットを作るのに抵抗が大きいと以前ニュースで見た事があります。SFでは「レプリカント」(ブレードランナー)よろしく定番みたいなものですが、人に似せたものを造るのは罪、「The Creator」(神)の真似をする事は出来ないという思いが強いのだと言います。やっぱキリスト教の思想でしょうかねえ。そういえば2000年頃だったと思いますがアメリカ人の50%が進化論を信じていない、生物は神が造ったと思っているというのも見た記憶があります。これも文化でしょうかねえ。思えばアメリカはプロテスタントがつくった国ですもんね。ちなみに「The Creator」を「神」と訳したのは間違いという宗教学者の言もあります。「The Creator(ザ クリエイター)」と言う概念は日本の「神」という概念とは似て非なるもので逆に日本ではわかりにくくなると。まあ「創造主」って訳がありますしね。ちなみに戦国時代、日本にやってきた宣教師は「The Creator」を「大日」と訳したとか。「おてんとうさま」からですかねえ?それとも大日如来??でもそのおかげで「仏教の神」(神仏混交)と間違われる事に気が付き「デウス」様になったようです。当時日本には無い概念だったんでしょうねえ。。。
ーーーーーー
「プロメテウス」を観てからは「エイリアン: コヴェナント」単独で観た時よりも次回作に興味が湧いてきました。落ちは「異星人が造った者=凶悪=エイリアン」こうならば異星人が造った(まだわかってないけど)「人間=凶悪=悪」ってな感じになるのでしょうかねえ???そういえばキリスト教も性悪説ですもんねえ。。。ちといろいろ深読みしすぎかな(笑)エンターテインメントに徹してくる方が正解でしょうか。
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でもやっぱ、自分は初代の「自然に生まれた凶悪な完全生命体」という方に俄然、魅力を感じるんですけど~~~。ま、単にホラー好きなだけなんです。。。(でも海外ホラーにはキリスト教は欠かせません)
ーあらすじーネタバレしますー
2096年、主人公 考古学者のエリザベス・ショウは同僚である恋人チャーリー・ホロウエイと共にスコットランドで古代遺跡を発見。そこに描かれている謎の壁画。空を指さす人と空には和惑星系らしきもの。世界各地の遺跡からも同類のものが発見されてきていたが、今回の壁画からは実在する惑星の座標が特定された。そこははかつて地球に飛来し、人類を創生した異星人が住む惑星なのかもしれない。大企業ウエイランド社社長ウエイランドの後援により(というより指示で)科学者の調査チームが結成されエリザベスはその隊長になる。チームを乗せた調査船「プロメテウス」号は謎の惑星に到達、調査する為に惑星に着陸する・・・。
映画はその謎の惑星に到着するところから始まります。もちろん航海を管理するアンドロイドもチームにいて、それが「コヴェナント」にも出てきたデイビットです。
その惑星は異星人の死体だらけ。そしてかつては建物であったらしい遺跡の中には 多数の壺のような容器。容器中にはブラックオイルのような液体状の物質。・・・と、その後の展開ははしょります。色々あって、その物体は異星人が造った生物兵器でこの惑星はその兵器の製造基地、そして実験を行う軍事基地だった。生物兵器を造った異星人もその生物兵器によって全滅させられていた。
そしてまたまたなんだかんだあって・・・エリザベスとアンドロイドのデイビットだけが生き残る。エリザベスは異星人の残された船に乗って異星人の母星に出発する。理由は「何故こんなものを造ったのか」を知る為に・・・。
という事は「エイリアン: コヴェナント」でデイビットが生物兵器を落として全滅させた惑星は異星人の母星だったってわけですね。つまり「プロメテウス号」が生物兵器を輸送してたわけではなく、ここで奪った?異星人の船で母星に行って、たまたま?積まれていた生物兵器をばらまいたということになるんですね。「プロメテウス」号はただの調査船でした。
エリザベスは生物兵器によって全滅した軍事基地惑星、いまだ生物兵器が蔓延しているこの惑星に「近づかないよう」「警告」を発信する装置を設置してから 異星人の母星に出発します。という事は、この軍事基地惑星が初代「エイリアン」で出てくる「警告」惑星になるんでしょうか。生物兵器はこの段階ではまだ完全ではなく、進化して「エイリアン」になります。その辺りは「エイリアン: コヴェナント」で語られています。
まあ、ちと無理やりっぽいですが 何故エリザベスが異星人の母星に向かうのかはわかります。「生物兵器を何故造ったか」そして「人類を本当に造ったのはこの異星人なのか」この二つの謎からでしょうか。
しかしデイビットが異星人の母星に生物兵器をばらまくような事になったのかは「エイリアン: コヴェナント」でも描かれていません。ばらまく以前にエリザベスは死んでいるという事をうかがわせる描写があるのでデイビットの意思か、もしくはエリザベスの遺言だったのか・・・?この辺りが次回作になるのでしょうか?(というか次回で描かれるのかしらん)でもこれでリドリー・スコットの「エイリアン」への考えがなんとな~くわかった様な。以下、自分の勝手な思い込みですが。。。初代「エイリアン」ではエイリアンとは完全な生命体だと言ってます。「体液は酸、真空中でも活動でき、生きるために狂暴にして凶悪。完全な生命体」これが「神の奇跡」ではなく 実は人間(異星人)が創り出した生命体だった。そんなものは神の創造物ではありえない・・・と言いたいのかも知れません。
欧米では人にそっくりのロボットを作るのに抵抗が大きいと以前ニュースで見た事があります。SFでは「レプリカント」(ブレードランナー)よろしく定番みたいなものですが、人に似せたものを造るのは罪、「The Creator」(神)の真似をする事は出来ないという思いが強いのだと言います。やっぱキリスト教の思想でしょうかねえ。そういえば2000年頃だったと思いますがアメリカ人の50%が進化論を信じていない、生物は神が造ったと思っているというのも見た記憶があります。これも文化でしょうかねえ。思えばアメリカはプロテスタントがつくった国ですもんね。ちなみに「The Creator」を「神」と訳したのは間違いという宗教学者の言もあります。「The Creator(ザ クリエイター)」と言う概念は日本の「神」という概念とは似て非なるもので逆に日本ではわかりにくくなると。まあ「創造主」って訳がありますしね。ちなみに戦国時代、日本にやってきた宣教師は「The Creator」を「大日」と訳したとか。「おてんとうさま」からですかねえ?それとも大日如来??でもそのおかげで「仏教の神」(神仏混交)と間違われる事に気が付き「デウス」様になったようです。当時日本には無い概念だったんでしょうねえ。。。
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「プロメテウス」を観てからは「エイリアン: コヴェナント」単独で観た時よりも次回作に興味が湧いてきました。落ちは「異星人が造った者=凶悪=エイリアン」こうならば異星人が造った(まだわかってないけど)「人間=凶悪=悪」ってな感じになるのでしょうかねえ???そういえばキリスト教も性悪説ですもんねえ。。。ちといろいろ深読みしすぎかな(笑)エンターテインメントに徹してくる方が正解でしょうか。
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でもやっぱ、自分は初代の「自然に生まれた凶悪な完全生命体」という方に俄然、魅力を感じるんですけど~~~。ま、単にホラー好きなだけなんです。。。(でも海外ホラーにはキリスト教は欠かせません)
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No title
プロメテウス見られましたか。
私の記憶では、エリザベスは、巨人の異星人が何故?ここまで地球人を憎悪するのか知るために、巨人の異星人の母星を目指し、エイリアン一作目の完全体と言われる個体には程遠い姿のエイリアンが吠えて終わりだったような。
そうすると、ノストロモ号が降り立つまでに、持ち込まれるか?地球人型生物を捕獲し続けていなければ、辻褄が合わないと思うのです。
生物兵器の元になる黒い液体は、地球人に取り込まれても、個人差があったような?エイリアン自体寄生した生物の特徴を強く受け継ぐコンセプトは受け継がれています。
エイリアンにつながる前日譚をあと2作を制作すると謎が解けるらしいのですが、配給会社は、今作の興行収入がよくなかったので、乗り気では無いなんて記事がありました。
どうなるのかな????
私の記憶では、エリザベスは、巨人の異星人が何故?ここまで地球人を憎悪するのか知るために、巨人の異星人の母星を目指し、エイリアン一作目の完全体と言われる個体には程遠い姿のエイリアンが吠えて終わりだったような。
そうすると、ノストロモ号が降り立つまでに、持ち込まれるか?地球人型生物を捕獲し続けていなければ、辻褄が合わないと思うのです。
生物兵器の元になる黒い液体は、地球人に取り込まれても、個人差があったような?エイリアン自体寄生した生物の特徴を強く受け継ぐコンセプトは受け継がれています。
エイリアンにつながる前日譚をあと2作を制作すると謎が解けるらしいのですが、配給会社は、今作の興行収入がよくなかったので、乗り気では無いなんて記事がありました。
どうなるのかな????
No title
今回、プロメテウスを観て俄然、この後の展開に興味が湧いてきました。できれば撮っていただきたいものですが・・・この世は経済ですものねえ。。。でもホント是非々々撮ってほしいです。