ハゲタカ
もう3年ほど前になりますが、NHKの土曜ドラマに「ハゲタカ」というのがありました。
最近、夜中に再放送があり全6回。後に海外でも評価され多くの賞をとったそうです。当時、私はリアルタイムで見ていました。
ー以下、ネタバレがあります。ー
あらすじ(経済に詳しくないので、用語の間違い、勘違いなどがあると思いますが)
バブルがはじけ、多くの不良資産を抱えた日本。そこに目をつけたのが外資。アメリカのファンド「ホライズン・インベストメント・ワークス」(通称ホライズン)は赤字超過した企業をなるべく安く買い、強引とも言える再建をし、すぐに高値で売り抜ける「ハゲタカ」と言われるファンドだった。「日本を買い叩け」「まだ甘ちゃんのこの国を」。
三葉銀行も大量の不良債権をかかえていた。解決策として債権を一括売却する「バルクセール」を行おうとする。その債権の買い手こそが「ホライズン」。「ホライズン・ジャパン」の代表 鷲津政彦(大森南朋)はかつて三葉銀行に勤めていた。彼は銀行の命令により貸し渋りを行い、小さな町工場の経営者を自殺に追い込んでいた。鷲津はその事件をきっかけに三葉銀行を辞職。渡米しキャリアを積み、今度は「ハゲタカ」外資の日本支社長として三葉銀行の前に立つ。三葉銀行のバルクセール担当者はかつての上司、柴野健夫(柴田恭兵)だった。
経済に詳しくないので解りづらいあらすじになってしまいましたが
「百聞は一見に如かず」見ると大変面白いドラマでした。
多数の資金を集め赤字企業を買い叩き、強引な再建計画を推し進め、その後に何倍もの高値で売る。また売るためには企業価値さえ上がればよい・・・こういうファンドを「ハゲタカ・ファンド」(略してハゲタカ)と言ったりするらしいです。
「死にかけた獲物の死臭をかぎわけ、その肉を根こそぎ食い尽くす・・・ハゲタカです」(TV記者三島由香のセリフ)
ただ、ドラマを見ていると「ハゲタカ・ファンド」が一方的に悪いようには見えないのです。
確かに強引な買い付けや人員整理を行うのですが、日本の悪しき経営にもメスが入り、会社を私物化していたオーナー一族、乱脈経営を行っていた経営者、役員などは放逐されていきます。ここだけを見れば悪いようには見えません。ハゲタカは買収ファンドである一方、企業再生ファンドとも言うそうです。(他方、景気への影響やリストラによる苦痛、企業を部門ごとに解体して売ってしまったり、その企業がもつ伝統的価値観などには目もくれないところがあります。高く売るために。)
私は実際の経済には疎いので、あくまでドラマの感想にすぎませんが。。。
もう一つのドラマの見所は人間関係。銀行の命令で貸し渋りをして自殺に追い込んだ事を後悔し、辞職して「ハゲタカ」となった鷲津。その時、悲しむ鷲津を諌めた上司柴野。柴野自身、疑問を感じながら鷲津と対決していきます。鷲津が自殺に追い込んだ経営者の娘、三島由香(栗山千明)はTV記者になっていて、かつての鷲津の真摯な態度とハゲタカとなった冷徹な鷲津とのギャップに疑問と悲しみを持ちます。そこにハゲタカ鷲津の新たな犠牲者の息子西野(松田龍平)がからみ・・・・・・説明できません。(汗
やっぱり「一見に如かず」ですね。個人的にはお気に入りのドラマの一つです。
ちなみに三島由香役 栗山千明というと私の場合、ホラー映画「死国」(「リング2」と同時上映)のイメージが強いです。
このドラマを見て、インテリ美人(キャスター)もいいなあと(笑。
難しい経済用語を簡単に説明している所もよかったと思います。
バルクセール(債権の一括売却)、ゴールデンパラシュート(高額な退職金)、民事再生計画、プロキシーファイト(議決権争奪戦)、TOB(株式公開買い付け)、ホワイトナイト(敵対的買収に対し防衛援助をしてくれる企業)・・・そしてEBO(従業員による自社企業の買収)等。(間違いがあったらごめんなさい)
当時の世相を反映しているような表現もあります。(ライブドア事件やインサイダー取引の事件など)
「・・・誰かが言った。人生には二つの悲劇しかない。一つは金の無い悲劇、もう一つは金の有る悲劇だ。」
私の場合、前者の悲劇ですね・・・。
「銀行は晴れている日に傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げる。」
このセリフが一番きました。
映画「ハゲタカ」はまだ見ていないので、今度見てみようと思います。
最近、夜中に再放送があり全6回。後に海外でも評価され多くの賞をとったそうです。当時、私はリアルタイムで見ていました。
ー以下、ネタバレがあります。ー
あらすじ(経済に詳しくないので、用語の間違い、勘違いなどがあると思いますが)
バブルがはじけ、多くの不良資産を抱えた日本。そこに目をつけたのが外資。アメリカのファンド「ホライズン・インベストメント・ワークス」(通称ホライズン)は赤字超過した企業をなるべく安く買い、強引とも言える再建をし、すぐに高値で売り抜ける「ハゲタカ」と言われるファンドだった。「日本を買い叩け」「まだ甘ちゃんのこの国を」。
三葉銀行も大量の不良債権をかかえていた。解決策として債権を一括売却する「バルクセール」を行おうとする。その債権の買い手こそが「ホライズン」。「ホライズン・ジャパン」の代表 鷲津政彦(大森南朋)はかつて三葉銀行に勤めていた。彼は銀行の命令により貸し渋りを行い、小さな町工場の経営者を自殺に追い込んでいた。鷲津はその事件をきっかけに三葉銀行を辞職。渡米しキャリアを積み、今度は「ハゲタカ」外資の日本支社長として三葉銀行の前に立つ。三葉銀行のバルクセール担当者はかつての上司、柴野健夫(柴田恭兵)だった。
経済に詳しくないので解りづらいあらすじになってしまいましたが
「百聞は一見に如かず」見ると大変面白いドラマでした。
多数の資金を集め赤字企業を買い叩き、強引な再建計画を推し進め、その後に何倍もの高値で売る。また売るためには企業価値さえ上がればよい・・・こういうファンドを「ハゲタカ・ファンド」(略してハゲタカ)と言ったりするらしいです。
「死にかけた獲物の死臭をかぎわけ、その肉を根こそぎ食い尽くす・・・ハゲタカです」(TV記者三島由香のセリフ)
ただ、ドラマを見ていると「ハゲタカ・ファンド」が一方的に悪いようには見えないのです。
確かに強引な買い付けや人員整理を行うのですが、日本の悪しき経営にもメスが入り、会社を私物化していたオーナー一族、乱脈経営を行っていた経営者、役員などは放逐されていきます。ここだけを見れば悪いようには見えません。ハゲタカは買収ファンドである一方、企業再生ファンドとも言うそうです。(他方、景気への影響やリストラによる苦痛、企業を部門ごとに解体して売ってしまったり、その企業がもつ伝統的価値観などには目もくれないところがあります。高く売るために。)
私は実際の経済には疎いので、あくまでドラマの感想にすぎませんが。。。
もう一つのドラマの見所は人間関係。銀行の命令で貸し渋りをして自殺に追い込んだ事を後悔し、辞職して「ハゲタカ」となった鷲津。その時、悲しむ鷲津を諌めた上司柴野。柴野自身、疑問を感じながら鷲津と対決していきます。鷲津が自殺に追い込んだ経営者の娘、三島由香(栗山千明)はTV記者になっていて、かつての鷲津の真摯な態度とハゲタカとなった冷徹な鷲津とのギャップに疑問と悲しみを持ちます。そこにハゲタカ鷲津の新たな犠牲者の息子西野(松田龍平)がからみ・・・・・・説明できません。(汗
やっぱり「一見に如かず」ですね。個人的にはお気に入りのドラマの一つです。
ちなみに三島由香役 栗山千明というと私の場合、ホラー映画「死国」(「リング2」と同時上映)のイメージが強いです。
このドラマを見て、インテリ美人(キャスター)もいいなあと(笑。
難しい経済用語を簡単に説明している所もよかったと思います。
バルクセール(債権の一括売却)、ゴールデンパラシュート(高額な退職金)、民事再生計画、プロキシーファイト(議決権争奪戦)、TOB(株式公開買い付け)、ホワイトナイト(敵対的買収に対し防衛援助をしてくれる企業)・・・そしてEBO(従業員による自社企業の買収)等。(間違いがあったらごめんなさい)
当時の世相を反映しているような表現もあります。(ライブドア事件やインサイダー取引の事件など)
「・・・誰かが言った。人生には二つの悲劇しかない。一つは金の無い悲劇、もう一つは金の有る悲劇だ。」
私の場合、前者の悲劇ですね・・・。
「銀行は晴れている日に傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げる。」
このセリフが一番きました。
映画「ハゲタカ」はまだ見ていないので、今度見てみようと思います。