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キャリー(2013年版)を観ました。

キャリー(2013年版)を観ました。

コミケが落ちたのでDVD、Brayを借りてホラー三昧。キャリーは2013年版と1978年版があり両方見比べ。というより1978年版はもともとDVDを持っています。ただ新しく再版されたものには日本語吹き替えがありそれ目当て、だったのですが、日本語の吹替のない旧版を借りてきてしまったようです。う~ん、初歩的なミス。これなら借りなくてもよかったし(汗)
ーーーー以下ネタバレありーーーー
リメイクされると新しい展開が導入されるのが普通ですがこのキャリー・リメイクはほとんど原作と同じ。ちょっと派手になったかな~ってくらいのもの。もはやホラーの金字塔?である映画なのであらすじ書かなくても大丈夫かと思いますが、一応。

高校でいじめられっ子のキャリー。体育の授業の後、シャワー中に生理がくる。キャリーは驚きパニック。周りの生徒ははやし立てタンポンナプキンを投げつける(いじめ)。それに気が付いた体育教師リタはパニクるキャリーをビンタ。キャリーは月経の事を何も知らなかったようだ。校長室に呼ばれるキャリー。キャリーの母親マーガレットは狂信的なキリスト教徒。月経や男女交際を罪、汚れたものとして教えていなかった。校長は今回の事を母親に知らせるという。反射的にキャリーが反抗すると灰皿が飛ぶ(78年版)ウォータークーラーが割れる(2013年版)。家に帰るとキャリーは月経の事で「汚れた罪」をしたとして物置に閉じ込められる。その時、自分の怒りにより物置の扉にヒビが入る。「自分には特別な力がある」と気づいたキャリー。

リタはシャワー室のいじめに参加した生徒に特別メニューをこなさなければプロム(卒業パーティ)に参加させないと宣言。ほとんどの生徒がメニューをこなす中、クリスだけが反発。結局クリスだけがプロムに参加できなくなる。クリスはキャリーのせいだと逆恨み、プロムでキャリーに恥をかかす計画を練る。シャワー室のいじめに参加したスーは良心の呵責から自分の恋人であるトミーにキャリーをプロムに誘うよう頼む。キャリーははじめて男の子に誘われ始めてのデートがプロム。それを知った母マーガレットは「神の怒りを買うぞ」と猛反対。そんな母をキャリーは「力」で封じ込め、あこがれのトミーとプロムへ行くのだった…。

ここからはあの有名なプロム・クイーンに選ばれ壇上に仕掛けられたブタの血をかぶせられる。パニックになったキャリーは「力」を開放し無差別に生徒たちを殺し始める…というシーン。ラストもほぼ同じ…ですが、キャリーの墓から手が出るシーン、それは夢だったシーンが2013年版にはありません。

いままで何回も書いてきましたが、自分はリメイクが好きです。30年前の感性を現代の感性で解釈するのはとても面白いと思うから。でも一方リメイク許さないという人の気持ちもわからなくはないです。今回のキャリー・リメイクはそういう思いの自分からしたら0点です。だって何から何まで同じすぎます。だったらあのブライアン・デ・パルマ演出の78版の方がはるかに良い。パルマの秀悦なミステリータッチ、エロティシズムがまったく消えてしまっている。エロといえば「つかみの全裸」(出だしのシャワーシーンで)が2013年版には無いですが、そんなこっちゃどーでもいいです(あってほしかったですけど)プロムでいじめっ子のクリスがキャリーにブタの血をかけようとするシーン。あの緊張感、サスペンス感、唇をなめるエロティシズ。、そういう構成が無いんですもん。パルマ調でなくていいからそこはもっと頑張って欲しかった。
ーーーーーーーーーー
「これはリメイク作るべきじゃなかった」リメイク好きの自分がそう思いました。

そうだなあ…「つかみの全裸」でクロエ・グレース・モレッツが全裸を披露してたら「うん、まあいいか!」になってたかも(笑)ただクロエはちょっと美人すぎ。シシー・スペイセクくらい個性的な感じじゃないといじめられっ子っぽくないかなあとも思いました。ただ一つ今回のリメイクで良かったのは「クロエ・キャリー」の反応が日本人好みな感じでかわいい。

クロエ・グレース・モレッツは「モールス」「キック・アス」ともに個性的ですが(演出のせいか)キャリーは微妙かなあ。ちなみにこの2本どっちも好きな映画です。

PS この「キャリー」以後、スティーブン・キング原作の映画は売れないと言われていたと聞いた事があります。それを打ち破ったのが「ペット・セメタリー」だったか「ミザリー」だったか。多分「ミザリー」。アカデミー主演女優賞なのですごい売れたと思います。「ペット・セメタリー」は原作愛好家が確か「原作の雰囲気がない」と酷評してたと思うので。。。「ミザリー」も原作と違うようですが主演のキャシー・ベイツの演技がそれを吹き飛ばした感じです。

小説の映画化に伴う「原作と違う」批判。これ難しいですよねえ…。原作読んでない自分は「ペット・セメタリー」も十分楽しめました。思えばキングで原作読んでいるのは「IT」と「ゴールデンボーイ」あとは「ファントム」…はD・R・クーンツか(バケモノ設定がすごい「IT]に似てるんですよね)あ、「シャイニング」も読みました。映画見てから友人に「小説は全然違うし、もっとすごい」と言われて。でも先に映画を見たせいかそれほどでもありませんでした。確かに映画では題名の「シャイニング」の意味がものすごく薄くなってます。まあキューブリックのこの映画が気に入らずキング自ら真「シャイニング」をTV映画として撮っている有名な「原作と違う」映画ですから(苦笑)でもキューブリックの代表作に必ず入る映画なんですよねえ…。

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