「ガンダムUC」を観ました。
「ガンダムUC」を観ました。
以前も書いたと思いますが超オッサンな私はファーストガンダム世代でして多大な影響を受けました。確かにファーストガンダムが一番好きですが、といってあまり原理主義ではありません。ただzガンダム以降ほとんど見ていませんでした。というよりまったく漫画やアニメを観ていない時期がかなり長く、エヴァンゲリオンを観たのもつい最近です。現在はレンタル等で「zzガンダム」の途中まで「wガンダム」「ガンダムSEED」「ディスタニー」「OO」などを観ました。映画だと「F91」や「逆襲のシャア」は比較的早い時期に見たのですが当時それまでのガンダムのシリーズを観ていなかったので何がなんだか分からず、内容をよく覚えていません。「逆襲のシャア」ではルナⅡ?を地球に落とす作戦と「ララァは私の母親になるべき人だった」みたいなセリフしか覚えていませんし、「F91」はなんだか第一次世界大戦の貴族主義みたいな話だったような・・・。(間違ってたらごめんなさい)モビルスーツの知識は主に「ジオンの系譜」などのゲームからです。
今回OVA「ガンダムユニコーン」をレンタルして観ました。第一印象としてはオッサンホイホイかなと。見た中では一番ファーストガンダムくさいと(笑)設定は逆襲のシャア以降の話っぽいですがなんとなくノリが。
相変わらず主人公は性格悪いし、ニュータイプはわけわからないし。でも自分はニュータイプの話が嫌いではなくどっちかと言うと好きだったりします。ガンダムはニュータイプあってこそと思ってたり。でもニュータイプを排除した「0080」「0083」「MSイグルー」も好きですし・・・まあ、オッサンな私は「ガンダム」は好きってことですね。
以前も書いたと思いますが超オッサンな私はファーストガンダム世代でして多大な影響を受けました。確かにファーストガンダムが一番好きですが、といってあまり原理主義ではありません。ただzガンダム以降ほとんど見ていませんでした。というよりまったく漫画やアニメを観ていない時期がかなり長く、エヴァンゲリオンを観たのもつい最近です。現在はレンタル等で「zzガンダム」の途中まで「wガンダム」「ガンダムSEED」「ディスタニー」「OO」などを観ました。映画だと「F91」や「逆襲のシャア」は比較的早い時期に見たのですが当時それまでのガンダムのシリーズを観ていなかったので何がなんだか分からず、内容をよく覚えていません。「逆襲のシャア」ではルナⅡ?を地球に落とす作戦と「ララァは私の母親になるべき人だった」みたいなセリフしか覚えていませんし、「F91」はなんだか第一次世界大戦の貴族主義みたいな話だったような・・・。(間違ってたらごめんなさい)モビルスーツの知識は主に「ジオンの系譜」などのゲームからです。
今回OVA「ガンダムユニコーン」をレンタルして観ました。第一印象としてはオッサンホイホイかなと。見た中では一番ファーストガンダムくさいと(笑)設定は逆襲のシャア以降の話っぽいですがなんとなくノリが。
相変わらず主人公は性格悪いし、ニュータイプはわけわからないし。でも自分はニュータイプの話が嫌いではなくどっちかと言うと好きだったりします。ガンダムはニュータイプあってこそと思ってたり。でもニュータイプを排除した「0080」「0083」「MSイグルー」も好きですし・・・まあ、オッサンな私は「ガンダム」は好きってことですね。
ドラマ「火車」(宮部みゆき)
録画しておいたドラマ「火車」を観ました。
原作は宮部みゆき、超売れっ子作家です。作品も多く近くの書店では「宮部みゆきフェア」が立つこともしばしば。そんな大作家なのに一冊しか読んだことがありません。実はその一冊で読むのに飽いてしまった気がするんです。読んだのは「魔術はささやく」今度ドラマにもなる作品なんですが・・・内容は個人的にはちょっとガッカリでした。確か何かの推理作家賞もとった作品なのですが、ある意味SFチックというか荒唐無稽と言おうか推理も何も本当に「魔術師が犯人」(もちろん比喩)だったので意外性もなく個人的には「なんだかなあ」という思いが。しかし文章や流れも美しく卒がない感じ。売れるわけだと思いました。でも、ちょっとアクがなさすぎな感じもを受けまして、なんかシックリき過ぎでやっぱり「なんだかなあ」 でも「ふるえる岩」とか江戸時代のホラー系読めばシックリしてもズッポリくるのかもなあと思ったりはしています。とはいえ時代小説でも江戸ものはあまり好きではない自分がいます。池波正太郎しか読んだことないですし。
ですのでドラマ「火車」もあまり期待していませんでした。高評価を受けているのは知っていましたが宮部作品があまり好みではない自分には合わないだろうと。ただ「火車」の書評は知っていていつか読もうとは思っていました。
そういう期待感の無い所も手伝ったのかもしれませんがドラマ「火車」は面白かった。細かい内容は今回は省きますが小説の方はもっと描写が細かいのだろうなあと伺わせる部分もあり、推理も至極シックリ。好みがありますので「この20年間で最高の推理小説」(宣伝文句)とまでは思いませんが登場人物の背景も興味深く、結構奥深い感じを受けました。ちなみにこの「この20年間で最高の推理小説」っていう宣伝文句はきっと何かのアンケートで一位を取ったのでしょうが・・・うちらの周り、過去の知り合いで宮部みゆきを好んで読んでいた人を知らないのです。どの層の人が読んでるのかなあ?と少し疑問に思ったり。まあ自分の周りというとちょっと特殊な感じがしなくもないですが・・・(笑) あの綺麗な流れ 文章からしてやっぱり女性ファンは多そうな感じがしますが、いわゆるコアなファンは少ないが広く受けているという感じなのでしょうか。天才というのは2パターンあるそうで強烈な個性から創造されるパターンといわゆる「当たり前」を作り出すパターンがあるそうです。この「当たり前」だからあまり深く語られないというモノを作り出すのも天才というわけですね。相対性理論と量子論みたいなものでしょうか。。。広く普及しながらも量子論はかなり深いというか深すぎますけど。。。
ーーーー以下、ネタバレですーーーー
今回のドラマは面白かったのですがちょっと疑問に思ったところもあります。
戸籍を奪われた女性は結局殺されて小学校の校庭に埋められているのですが・・・犯人は華奢な女。それが、しかも小学校の校庭にどうやって一人で穴を掘って埋めたんだろう?と最大の疑問が湧きました。華奢な女が一晩で、痕跡なく誰にも見られず出来るものなのか??ドラマでは校庭を掘った警察が「何かある!」と言うところで終わっています。なので死体ではなかったということなのでしょうか?このあたりは原作ではどうなっているのか少々知りたいですねえ。ドラマでのあの設定はちょっと無理なのでは・・・と思いましたので。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
推理ものにはまり出したのまた「松本清張のドラマ」でもレンタルしようかと思っています。
入院したとき、寝ている間呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があると言われました。ちなみに担当科は耳鼻科なんだそうです。
原作は宮部みゆき、超売れっ子作家です。作品も多く近くの書店では「宮部みゆきフェア」が立つこともしばしば。そんな大作家なのに一冊しか読んだことがありません。実はその一冊で読むのに飽いてしまった気がするんです。読んだのは「魔術はささやく」今度ドラマにもなる作品なんですが・・・内容は個人的にはちょっとガッカリでした。確か何かの推理作家賞もとった作品なのですが、ある意味SFチックというか荒唐無稽と言おうか推理も何も本当に「魔術師が犯人」(もちろん比喩)だったので意外性もなく個人的には「なんだかなあ」という思いが。しかし文章や流れも美しく卒がない感じ。売れるわけだと思いました。でも、ちょっとアクがなさすぎな感じもを受けまして、なんかシックリき過ぎでやっぱり「なんだかなあ」 でも「ふるえる岩」とか江戸時代のホラー系読めばシックリしてもズッポリくるのかもなあと思ったりはしています。とはいえ時代小説でも江戸ものはあまり好きではない自分がいます。池波正太郎しか読んだことないですし。
ですのでドラマ「火車」もあまり期待していませんでした。高評価を受けているのは知っていましたが宮部作品があまり好みではない自分には合わないだろうと。ただ「火車」の書評は知っていていつか読もうとは思っていました。
そういう期待感の無い所も手伝ったのかもしれませんがドラマ「火車」は面白かった。細かい内容は今回は省きますが小説の方はもっと描写が細かいのだろうなあと伺わせる部分もあり、推理も至極シックリ。好みがありますので「この20年間で最高の推理小説」(宣伝文句)とまでは思いませんが登場人物の背景も興味深く、結構奥深い感じを受けました。ちなみにこの「この20年間で最高の推理小説」っていう宣伝文句はきっと何かのアンケートで一位を取ったのでしょうが・・・うちらの周り、過去の知り合いで宮部みゆきを好んで読んでいた人を知らないのです。どの層の人が読んでるのかなあ?と少し疑問に思ったり。まあ自分の周りというとちょっと特殊な感じがしなくもないですが・・・(笑) あの綺麗な流れ 文章からしてやっぱり女性ファンは多そうな感じがしますが、いわゆるコアなファンは少ないが広く受けているという感じなのでしょうか。天才というのは2パターンあるそうで強烈な個性から創造されるパターンといわゆる「当たり前」を作り出すパターンがあるそうです。この「当たり前」だからあまり深く語られないというモノを作り出すのも天才というわけですね。相対性理論と量子論みたいなものでしょうか。。。広く普及しながらも量子論はかなり深いというか深すぎますけど。。。
ーーーー以下、ネタバレですーーーー
今回のドラマは面白かったのですがちょっと疑問に思ったところもあります。
戸籍を奪われた女性は結局殺されて小学校の校庭に埋められているのですが・・・犯人は華奢な女。それが、しかも小学校の校庭にどうやって一人で穴を掘って埋めたんだろう?と最大の疑問が湧きました。華奢な女が一晩で、痕跡なく誰にも見られず出来るものなのか??ドラマでは校庭を掘った警察が「何かある!」と言うところで終わっています。なので死体ではなかったということなのでしょうか?このあたりは原作ではどうなっているのか少々知りたいですねえ。ドラマでのあの設定はちょっと無理なのでは・・・と思いましたので。
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推理ものにはまり出したのまた「松本清張のドラマ」でもレンタルしようかと思っています。
入院したとき、寝ている間呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があると言われました。ちなみに担当科は耳鼻科なんだそうです。
源平「ちはやふる」
来年の大河ドラマは「新平家物語」平清盛だそうです。
久しぶり?の源平で期待感があります。しかも平家側から。源平というと義経や頼朝の話が中心でそもそもの平治の乱や保元の乱があまりクローズアップされませんでしたから。でも歴史上、けっこう大きな意味を持っているような気がするんですよね。
保元の乱は自分の息子が天皇位を継げなかった 崇徳上皇と関白の兄に不満にある 藤原頼長が、後白河天皇、関白藤原忠通と争った乱。皇位と関白(氏の長者)をめぐった争いでしょうか。この乱で功績をあげた平清盛は自らの力を認識したということでしょうか。武力を持ち実際に駆使できる「武士」という階級が目覚めた。。。一連の源平合戦の端初ですね。この頃はまだはっきりと源氏方、平家方にわかれてはいませんですし、戦闘は小規模で夜襲でほぼ一日、参加した兵も崇徳上皇側、後白河天皇側、両軍あわせても1000騎から1200騎だったみたいです。後の数千人、数万人規模の戦闘からくらべると確かにあっけないというかんじですね。
でも数十年後、源頼朝が伊豆で平家打倒の兵を挙げた時もその数はわずか300騎。しかも自分の兵は郎党の数人だったといいます。あとは馳せ参じた坂東(関東)の武士達。その数の少なさは石橋山の戦いで後詰め(予備の兵力)はたった3人だったとか。これで「平家にあらずば人にあらず」の平家に立ち向かおうとしたんですから、頼朝ってちょっとすごいかも。。。なによりもこの「源氏の御曹司」にかけてみようと兵を出した諸将、特に平氏でありながら一族上げて味方した北条氏がすごいかもしれません。むしろ頼朝を討ち、首を平家に差し出したほうがよっぽどいいはずですし実際、そういう機会は何度もあったでしょうし。しかし石橋山で大負けした時でも、勝ったはずの平家側からも頼朝を助けるものが出るという・・・これが時代の要請、流れというものなのでしょうか。
話がそれました。保元の乱はその戦闘の規模以上の大きな転換点だったと言います。この乱ではっきり「さぶらうもの」(控えている者)であった武士の力がなければ、時代をうごかせない、実際の武力を握っている武士の力があってこそ革命の成否も決まるということが周知されたからでしょうか。本格的な武士の台頭がここからはじまったのかもしれません。これは当時の知識人である僧の慈円が「愚管抄」に「これより武者の世」であると書いていたりします。
そしてなによりも日本を呪う「大怨霊」大魔王が生まれた戦いでした。
保元の乱で敗れた崇徳上皇は淡路に配流(追放というか島流しですか)されますが、ここで反省の日々を送り戦死者の供養のため大乗経を写経します。それを都の寺に収めて欲しいと朝廷に提出します。が、後白河天皇は逆に「呪詛ではないか」と疑い京に収めることを拒否しました。これだけ反省の態度をしめし戦没者を供養しようという心まで踏みにじられ崇徳上皇は激怒しました。いやそんな言葉ではたりません。その怒りはまさに「怒髪、天を衝く」さまです。その後は爪も切らず髪もくしけずらず、顔色は黄ばみ、目はくぼみ幽鬼の如き姿になったと言います。さらに自分の舌先を食いちぎり、その血で自分が写経した大乗経に呪詛の言葉を書き付け「ー日本国の大魔縁となり、皇をとって民となし、民をとって皇となさん」と宣言し海に沈めたそうです。そしてその姿のまま没したそうです。まさに憤死です。「我々はここで大魔王の誕生に立ち会う」民俗学者の谷川健一は「魔の系譜」の中でこう書いています。上皇がこれだけの怨みを持つのは戦いに敗れたからだけではありません。それは長年にわたる不遇な扱いによるものです。その出自から父である鳥羽天皇にも嫌われ、息子の皇位をも取り上げられ院政も行えず、その挙句が保元の乱。そんな過去も踏まえて反省の意を示していたのに・・・。実は崇徳上皇以前にも怨霊は存在していました。歴史的に認められる一番最初の怨霊は桓武天皇に祟った早良親王でしょうか。聖徳太子も怨霊だと仏教学者で哲学者の梅原猛は「隠された十字架」の中で書いています。一番有名なのは「天神様」菅原道真の怨霊でしょう。しかしこれらの怨霊の中でも崇徳上皇は別格です。なぜなら他の方々は死して後、怨霊になられましたが生きているうち「怨霊になる」しかも「大魔王になって日本国に祟る」さらに具体的に「民を皇(おう)にしてやる」日本国がある限りタタリ続けると言っているからです。その上、武士が台頭し平清盛、源頼朝が政権を持ちまさに「民が皇」になってしまいました。日本に祟り続ける院(上皇)の怨霊は近代にも恐れられます。明治維新、新政府は淡路で没した崇徳上皇の峰に勅使を送りました。「どうか幕府側に味方しないで下さい。お心、お静かにお見守り下さい」というこだったそうです。
「逆説の日本史」の著者井沢元彦は「日本の歴史は怨霊の歴史」と言っています。それ以前にも民俗学者で社会学者の小松和彦「鬼が作った国」と題した本を著しています。大河ドラマではこの保元の乱ををどのように描くかすごい興味があります。「平家物語」によると平清盛の死は凄まじいものでした。熱病で倒れたのですが「熱い、熱い」と転げ回り、たらいに張った水に浸かったらシュウシュウと蒸発してしまったというのです。中学校の頃読んだ本ではこれは高熱の出る「マラリアではないか」と書かれていました。が、これも「崇徳院の怨霊」ではないかと示唆しているそうです。色々な意味で来年の大河は久しぶりに期待しています。
ちなみに確か小松和彦「日本の呪い」に載っていたと思うのですが、東京オリンピックの年にも昭和天皇が勅使を送り崇徳上皇の祭りを行なっているそうです。「日本で戦後初の国際大会であるオリンピックを成功させるためにどうか祟らないでください」ということだったのでしょうか。
ちなみにpart2明治初期に白峯大権現として京都に迎えられ白峯神宮となり、今ではサッカーの神様として有名です。蹴鞠上達の御利益があるらしいのです。いつだったかのワールドカップの折に、TVで顔にペイントしたサポーターが社の前で応援コールしている映像を見たことがあります。
崇徳院の歌は百人一首にも入っています。
「瀬を早み 岩に瀬かるる 滝川の われても末に 合わんとぞ思う」
(早い流れの瀬が滝川になって、岩にぶつかり別れてもまた出会って一本の川になるように、別れたとしてもまた合おう・・・こんな意味でしょうか。)
好きな一首です。実はこれまでの話を思い出したのは先日、アニメ「ちはやふる」を見ていた時です。主人公の女の子が小学生の時 同級生の男の子と勝負して唯一とった札がこの歌でした。あまり深い意味はないのかもしれませんが「別れてもまた一緒になろう」そういう展開になったら意味深長かもしれません。(でも「ちはやふる」は確か在原業平ですから、そっちで意味深長なのかも・・・??)
以上、間違っていたらごめんなさい。読んだのがかなり前の本ばっかりなので(汗)
久しぶり?の源平で期待感があります。しかも平家側から。源平というと義経や頼朝の話が中心でそもそもの平治の乱や保元の乱があまりクローズアップされませんでしたから。でも歴史上、けっこう大きな意味を持っているような気がするんですよね。
保元の乱は自分の息子が天皇位を継げなかった 崇徳上皇と関白の兄に不満にある 藤原頼長が、後白河天皇、関白藤原忠通と争った乱。皇位と関白(氏の長者)をめぐった争いでしょうか。この乱で功績をあげた平清盛は自らの力を認識したということでしょうか。武力を持ち実際に駆使できる「武士」という階級が目覚めた。。。一連の源平合戦の端初ですね。この頃はまだはっきりと源氏方、平家方にわかれてはいませんですし、戦闘は小規模で夜襲でほぼ一日、参加した兵も崇徳上皇側、後白河天皇側、両軍あわせても1000騎から1200騎だったみたいです。後の数千人、数万人規模の戦闘からくらべると確かにあっけないというかんじですね。
でも数十年後、源頼朝が伊豆で平家打倒の兵を挙げた時もその数はわずか300騎。しかも自分の兵は郎党の数人だったといいます。あとは馳せ参じた坂東(関東)の武士達。その数の少なさは石橋山の戦いで後詰め(予備の兵力)はたった3人だったとか。これで「平家にあらずば人にあらず」の平家に立ち向かおうとしたんですから、頼朝ってちょっとすごいかも。。。なによりもこの「源氏の御曹司」にかけてみようと兵を出した諸将、特に平氏でありながら一族上げて味方した北条氏がすごいかもしれません。むしろ頼朝を討ち、首を平家に差し出したほうがよっぽどいいはずですし実際、そういう機会は何度もあったでしょうし。しかし石橋山で大負けした時でも、勝ったはずの平家側からも頼朝を助けるものが出るという・・・これが時代の要請、流れというものなのでしょうか。
話がそれました。保元の乱はその戦闘の規模以上の大きな転換点だったと言います。この乱ではっきり「さぶらうもの」(控えている者)であった武士の力がなければ、時代をうごかせない、実際の武力を握っている武士の力があってこそ革命の成否も決まるということが周知されたからでしょうか。本格的な武士の台頭がここからはじまったのかもしれません。これは当時の知識人である僧の慈円が「愚管抄」に「これより武者の世」であると書いていたりします。
そしてなによりも日本を呪う「大怨霊」大魔王が生まれた戦いでした。
保元の乱で敗れた崇徳上皇は淡路に配流(追放というか島流しですか)されますが、ここで反省の日々を送り戦死者の供養のため大乗経を写経します。それを都の寺に収めて欲しいと朝廷に提出します。が、後白河天皇は逆に「呪詛ではないか」と疑い京に収めることを拒否しました。これだけ反省の態度をしめし戦没者を供養しようという心まで踏みにじられ崇徳上皇は激怒しました。いやそんな言葉ではたりません。その怒りはまさに「怒髪、天を衝く」さまです。その後は爪も切らず髪もくしけずらず、顔色は黄ばみ、目はくぼみ幽鬼の如き姿になったと言います。さらに自分の舌先を食いちぎり、その血で自分が写経した大乗経に呪詛の言葉を書き付け「ー日本国の大魔縁となり、皇をとって民となし、民をとって皇となさん」と宣言し海に沈めたそうです。そしてその姿のまま没したそうです。まさに憤死です。「我々はここで大魔王の誕生に立ち会う」民俗学者の谷川健一は「魔の系譜」の中でこう書いています。上皇がこれだけの怨みを持つのは戦いに敗れたからだけではありません。それは長年にわたる不遇な扱いによるものです。その出自から父である鳥羽天皇にも嫌われ、息子の皇位をも取り上げられ院政も行えず、その挙句が保元の乱。そんな過去も踏まえて反省の意を示していたのに・・・。実は崇徳上皇以前にも怨霊は存在していました。歴史的に認められる一番最初の怨霊は桓武天皇に祟った早良親王でしょうか。聖徳太子も怨霊だと仏教学者で哲学者の梅原猛は「隠された十字架」の中で書いています。一番有名なのは「天神様」菅原道真の怨霊でしょう。しかしこれらの怨霊の中でも崇徳上皇は別格です。なぜなら他の方々は死して後、怨霊になられましたが生きているうち「怨霊になる」しかも「大魔王になって日本国に祟る」さらに具体的に「民を皇(おう)にしてやる」日本国がある限りタタリ続けると言っているからです。その上、武士が台頭し平清盛、源頼朝が政権を持ちまさに「民が皇」になってしまいました。日本に祟り続ける院(上皇)の怨霊は近代にも恐れられます。明治維新、新政府は淡路で没した崇徳上皇の峰に勅使を送りました。「どうか幕府側に味方しないで下さい。お心、お静かにお見守り下さい」というこだったそうです。
「逆説の日本史」の著者井沢元彦は「日本の歴史は怨霊の歴史」と言っています。それ以前にも民俗学者で社会学者の小松和彦「鬼が作った国」と題した本を著しています。大河ドラマではこの保元の乱ををどのように描くかすごい興味があります。「平家物語」によると平清盛の死は凄まじいものでした。熱病で倒れたのですが「熱い、熱い」と転げ回り、たらいに張った水に浸かったらシュウシュウと蒸発してしまったというのです。中学校の頃読んだ本ではこれは高熱の出る「マラリアではないか」と書かれていました。が、これも「崇徳院の怨霊」ではないかと示唆しているそうです。色々な意味で来年の大河は久しぶりに期待しています。
ちなみに確か小松和彦「日本の呪い」に載っていたと思うのですが、東京オリンピックの年にも昭和天皇が勅使を送り崇徳上皇の祭りを行なっているそうです。「日本で戦後初の国際大会であるオリンピックを成功させるためにどうか祟らないでください」ということだったのでしょうか。
ちなみにpart2明治初期に白峯大権現として京都に迎えられ白峯神宮となり、今ではサッカーの神様として有名です。蹴鞠上達の御利益があるらしいのです。いつだったかのワールドカップの折に、TVで顔にペイントしたサポーターが社の前で応援コールしている映像を見たことがあります。
崇徳院の歌は百人一首にも入っています。
「瀬を早み 岩に瀬かるる 滝川の われても末に 合わんとぞ思う」
(早い流れの瀬が滝川になって、岩にぶつかり別れてもまた出会って一本の川になるように、別れたとしてもまた合おう・・・こんな意味でしょうか。)
好きな一首です。実はこれまでの話を思い出したのは先日、アニメ「ちはやふる」を見ていた時です。主人公の女の子が小学生の時 同級生の男の子と勝負して唯一とった札がこの歌でした。あまり深い意味はないのかもしれませんが「別れてもまた一緒になろう」そういう展開になったら意味深長かもしれません。(でも「ちはやふる」は確か在原業平ですから、そっちで意味深長なのかも・・・??)
以上、間違っていたらごめんなさい。読んだのがかなり前の本ばっかりなので(汗)
「死亡推定時刻」を観ました?
「横山秀夫スペシャル」を観て思い出しました。
実は以前見た「死亡推定時刻」というドラマの原作も横山秀夫さんだと間違っていました。ちなみに原作の小説も買って読んだのに・・・です。「死亡推定時刻」の原作者は朔立木(さくたつき)さん。このドラマが秀逸でしてかなり良い印象を持ちました。観たのが もう3,4年前なのでうろ覚えで間違っているかもしれませんがあらすじを。。。
ーーーーー以下「死亡推定時刻」のネタばれを含みますーーーーー
渡辺土建の社長 渡辺恒造の娘が誘拐される。恒造は地元政界や警察にもコネを持つ有力者。しかしその地位は強引な手法で築かれたもので彼を恨むものも少なくなかった。警察に発破をかける恒造。しかし娘は遺体となって発見される。身代金誘拐の事件と判断した警察は一度目の犯人からの要求を無視した。「金を払うといったのに警察が無視したからだ」と憤激する恒三。警察の失態になるかどうか、その決定的証拠になるのは死亡推定時刻だった。警察はその失態を隠すために無言のうちに行動を起こす。事実を知る立場にある鑑識員もこの警察上部の無言の圧力に屈し死亡推定時刻は改ざんされていった。
そんな中、ある容疑者が逮捕される。窃盗や暴行の犯罪歴のある青年。残された指紋から犯人と断定され死刑判決をうける。(身代金目的誘拐は無期か死刑)その非行歴や態度から 最初から有罪と決め込んだ国選弁護士、なによりも失態を隠そうとする警察による強引な取り調べにより一人の青年が死刑になろうとしていた。
国選の弁護人として公訴を担当することになった川井は今まさに冤罪が生まれようとしているのを目の当たりにする。彼を救うべく利益を度外視した調査をした結果、無実を証明する鍵は警察がその威信を守るため改ざんしたあの「死亡推定時刻」に行き当るのだった・・・。しかし警察はなんとしても「死亡推定時刻」を覆すわけにはいかなかったのだ、例え冤罪を出しても。。。
ドラマはとても面白かったです。原書では公判手続きや進め方、警察での取り調べ方などリアルで緻密な描写でした。(しかし実際あんな取り調べをされたら・・・どうでもいいやとなってしまうかもしれません)この話はいかに冤罪が成り立っていくか、というドキュメンタリーを見ている感じです。それもそのはず作者の朔立木は現役の法曹関係者といい、現在の法曹界の矛盾や齟齬に歯噛みしているかのような文章があります。正義が貫かれるはずの裁判や法の世界。しかしそこもやはり弱肉強食で結局弱いものは餌食にされていくという・・・本当に弱いものは最終的に何に頼ればいいのか・・・本当に安い費用の国選弁護人が小説の川井弁護士のように動いてくれるのか・・・。わかりにくい法曹界の裏を書いた本だと思います。なによりもドラマの中で川井弁護士が言った一言が個人的に印象に残りましたね。「この青年なら犯人に見える」世間もそう見る・・・。これが怖いなあ、やっぱり。冤罪の基本ではないかと感じる見方でしょうか。そして「あの人ならやりそう」から「あの人なら納得」になっていく。新聞報道がまだ犯人と断定されていないのにすでに断定口調、そこに警察の誘導があったのも事実ですが、「あの非行歴なら、あの見た目なら」で検証すべきマスコミも断定してしまうという。。。まさに市民ではおてあげの状態でこの立場だったらどう無罪を主張すればいいのか。本当にちょっと怖くなってしまいました。
ーーーーー以下、超ネタバレですーーーーー
でもこの話、正確に言うとちゃんと終わっていないんですよね。続きがあるというのではなく問題を提起して・・・事件が解決したかどうかわからないまま・・・終わりです。恒三の過去の話からマジメ一徹の実の兄が犯人ではないかとわかってくるのですが結局犯人として断定されたかどうかもわかりません。ドラマでは最後に自殺か事故死だったような気がします。「死刑判決の出た裁判の結果は?」「冤罪の可能性が高い青年は助かったの?」「死亡推定時刻の改ざんは証明されたの?」様々な謎を残したまま、終わりです。ドラマを観終わったとき「これは前後編の前編だろう」と思い、後編をいつやるのか探したりしました。しかし後編はありません。実は原作の小説を読んだのも「裁判の結果」と「あのあと青年は助かったのか」知りたかったからです。原作ではちゃんとラストまで書いてあるだろうと・・・。でもよく考えればラストがあればドラマでもやりますよね。小説でも結局こんな裁判に向かう弁護士の姿で終わっています。個人的にはかなり消化不良でした。これまた個人的にはホラーだったらこんな感じでも良いように思うのですが社会派の推理ものはやっぱり成功したにしろ失敗したにしろ 結末を知りたいものです。問題やその展開が面白いだけに至極残念です。う~ん、青年の死刑が回避できたか知りたい。死亡推定時刻の矛盾が追求出来たか知りたい。冤罪のその後を知りたい~。面白いだけに本当にもやもやしてしまって、そういう意味で読後感は個人的には最悪です。でも本当に展開は面白い小説でした。
「横山秀夫スペシャル」を観たのに「死亡推定時刻」ばっかりで・・・。「横山秀夫スペシャル」はまた書けたら・・・と思います。
以上あくまで個人的感想です。間違ってたらごめんなさい。
実は以前見た「死亡推定時刻」というドラマの原作も横山秀夫さんだと間違っていました。ちなみに原作の小説も買って読んだのに・・・です。「死亡推定時刻」の原作者は朔立木(さくたつき)さん。このドラマが秀逸でしてかなり良い印象を持ちました。観たのが もう3,4年前なのでうろ覚えで間違っているかもしれませんがあらすじを。。。
ーーーーー以下「死亡推定時刻」のネタばれを含みますーーーーー
渡辺土建の社長 渡辺恒造の娘が誘拐される。恒造は地元政界や警察にもコネを持つ有力者。しかしその地位は強引な手法で築かれたもので彼を恨むものも少なくなかった。警察に発破をかける恒造。しかし娘は遺体となって発見される。身代金誘拐の事件と判断した警察は一度目の犯人からの要求を無視した。「金を払うといったのに警察が無視したからだ」と憤激する恒三。警察の失態になるかどうか、その決定的証拠になるのは死亡推定時刻だった。警察はその失態を隠すために無言のうちに行動を起こす。事実を知る立場にある鑑識員もこの警察上部の無言の圧力に屈し死亡推定時刻は改ざんされていった。
そんな中、ある容疑者が逮捕される。窃盗や暴行の犯罪歴のある青年。残された指紋から犯人と断定され死刑判決をうける。(身代金目的誘拐は無期か死刑)その非行歴や態度から 最初から有罪と決め込んだ国選弁護士、なによりも失態を隠そうとする警察による強引な取り調べにより一人の青年が死刑になろうとしていた。
国選の弁護人として公訴を担当することになった川井は今まさに冤罪が生まれようとしているのを目の当たりにする。彼を救うべく利益を度外視した調査をした結果、無実を証明する鍵は警察がその威信を守るため改ざんしたあの「死亡推定時刻」に行き当るのだった・・・。しかし警察はなんとしても「死亡推定時刻」を覆すわけにはいかなかったのだ、例え冤罪を出しても。。。
ドラマはとても面白かったです。原書では公判手続きや進め方、警察での取り調べ方などリアルで緻密な描写でした。(しかし実際あんな取り調べをされたら・・・どうでもいいやとなってしまうかもしれません)この話はいかに冤罪が成り立っていくか、というドキュメンタリーを見ている感じです。それもそのはず作者の朔立木は現役の法曹関係者といい、現在の法曹界の矛盾や齟齬に歯噛みしているかのような文章があります。正義が貫かれるはずの裁判や法の世界。しかしそこもやはり弱肉強食で結局弱いものは餌食にされていくという・・・本当に弱いものは最終的に何に頼ればいいのか・・・本当に安い費用の国選弁護人が小説の川井弁護士のように動いてくれるのか・・・。わかりにくい法曹界の裏を書いた本だと思います。なによりもドラマの中で川井弁護士が言った一言が個人的に印象に残りましたね。「この青年なら犯人に見える」世間もそう見る・・・。これが怖いなあ、やっぱり。冤罪の基本ではないかと感じる見方でしょうか。そして「あの人ならやりそう」から「あの人なら納得」になっていく。新聞報道がまだ犯人と断定されていないのにすでに断定口調、そこに警察の誘導があったのも事実ですが、「あの非行歴なら、あの見た目なら」で検証すべきマスコミも断定してしまうという。。。まさに市民ではおてあげの状態でこの立場だったらどう無罪を主張すればいいのか。本当にちょっと怖くなってしまいました。
ーーーーー以下、超ネタバレですーーーーー
でもこの話、正確に言うとちゃんと終わっていないんですよね。続きがあるというのではなく問題を提起して・・・事件が解決したかどうかわからないまま・・・終わりです。恒三の過去の話からマジメ一徹の実の兄が犯人ではないかとわかってくるのですが結局犯人として断定されたかどうかもわかりません。ドラマでは最後に自殺か事故死だったような気がします。「死刑判決の出た裁判の結果は?」「冤罪の可能性が高い青年は助かったの?」「死亡推定時刻の改ざんは証明されたの?」様々な謎を残したまま、終わりです。ドラマを観終わったとき「これは前後編の前編だろう」と思い、後編をいつやるのか探したりしました。しかし後編はありません。実は原作の小説を読んだのも「裁判の結果」と「あのあと青年は助かったのか」知りたかったからです。原作ではちゃんとラストまで書いてあるだろうと・・・。でもよく考えればラストがあればドラマでもやりますよね。小説でも結局こんな裁判に向かう弁護士の姿で終わっています。個人的にはかなり消化不良でした。これまた個人的にはホラーだったらこんな感じでも良いように思うのですが社会派の推理ものはやっぱり成功したにしろ失敗したにしろ 結末を知りたいものです。問題やその展開が面白いだけに至極残念です。う~ん、青年の死刑が回避できたか知りたい。死亡推定時刻の矛盾が追求出来たか知りたい。冤罪のその後を知りたい~。面白いだけに本当にもやもやしてしまって、そういう意味で読後感は個人的には最悪です。でも本当に展開は面白い小説でした。
「横山秀夫スペシャル」を観たのに「死亡推定時刻」ばっかりで・・・。「横山秀夫スペシャル」はまた書けたら・・・と思います。
以上あくまで個人的感想です。間違ってたらごめんなさい。
「太平洋の奇跡」を観ました。
「太平洋の奇跡」を観ました。
久しぶりの戦争映画です。戦争映画というと昔は大作っぽいイメージが個人的にはあります。例えば「史上最大の作戦」「遠すぎた橋」「トラトラトラ」「ミッドウェイ」など。邦画では「太平洋の嵐」「日本海海戦」「連合艦隊」「二百三高地」など。そんな戦争映画は最近のを含めて(というより最近のは特に)ネットなどを見ていると不評が多いようなかんじが。。。軍事関係は造詣が深いファンの方が多いと思うので仕方がないのかもしれません。そんな中で「クロス・オブ・アイアン」(邦題「戦争のはらわた」)は評価が高いように感じます。確かにリアルな感じですし、ジェームズ・コバーンはハマリまくってます。
「太平洋の奇跡」は実話の映画化だそうです。(そこは映画なので演出はきっとあるでしょうけど)個人的には面白かったと思います。サイパン陥落後も住民を保護し、山に立てこもってゲリラ戦を続けた陸軍大尉 大葉栄の物語。「プライベート・ライアン」や「ブラックホークダウン」などの映画のように戦闘シーン、砲撃の着弾シーンはバラバラと降ってくる土塊や爆炎の雰囲気がとてもリアルな感じです。日本映画だと胡散臭い感じになってしまいがちな米軍の雰囲気もあまり違和感を感じませんでした。(ハリウッドが描くと逆に日本人が胡散臭い感じに描かれたりしますけど)それもそのはず米軍パートはアメリカ人の監督が撮ったのだとか。実はこの映画の前に「ウィンドトーカーズ」というハリウッドが描いたサイパン戦の映画も観ました。ナバホ・インディアンの言葉を使った暗号を守る匿名を受けた大尉の話。暗号を守るためなら暗号を解読できるインディアンを最後には殺せと命令されているというストーリーは面白いと思いましたが敵兵は日本兵。敵ですので少し間抜けなところもあったりと やはり日本人としてはちょっと微妙な感じに。。。ハリウッドの戦争映画を見るドイツ人もこんな感覚なのかな・・・と思ったりしました。アメリカで賞を取ったと言う太平洋戦争を扱った連続ドラマ「パシフィック」を借りようかどうかちょっと考えています。連続ドラマなので借り出したら最後まで観たいですけど・・・。最近戦争映画はあまり好みではなくなっていますし、どうしようかな・・・そういえば「硫黄島からの手紙」もまだ観ていませんでした。
以上あくまで個人的感想です。間違ってたらごめんなさい。
久しぶりの戦争映画です。戦争映画というと昔は大作っぽいイメージが個人的にはあります。例えば「史上最大の作戦」「遠すぎた橋」「トラトラトラ」「ミッドウェイ」など。邦画では「太平洋の嵐」「日本海海戦」「連合艦隊」「二百三高地」など。そんな戦争映画は最近のを含めて(というより最近のは特に)ネットなどを見ていると不評が多いようなかんじが。。。軍事関係は造詣が深いファンの方が多いと思うので仕方がないのかもしれません。そんな中で「クロス・オブ・アイアン」(邦題「戦争のはらわた」)は評価が高いように感じます。確かにリアルな感じですし、ジェームズ・コバーンはハマリまくってます。
「太平洋の奇跡」は実話の映画化だそうです。(そこは映画なので演出はきっとあるでしょうけど)個人的には面白かったと思います。サイパン陥落後も住民を保護し、山に立てこもってゲリラ戦を続けた陸軍大尉 大葉栄の物語。「プライベート・ライアン」や「ブラックホークダウン」などの映画のように戦闘シーン、砲撃の着弾シーンはバラバラと降ってくる土塊や爆炎の雰囲気がとてもリアルな感じです。日本映画だと胡散臭い感じになってしまいがちな米軍の雰囲気もあまり違和感を感じませんでした。(ハリウッドが描くと逆に日本人が胡散臭い感じに描かれたりしますけど)それもそのはず米軍パートはアメリカ人の監督が撮ったのだとか。実はこの映画の前に「ウィンドトーカーズ」というハリウッドが描いたサイパン戦の映画も観ました。ナバホ・インディアンの言葉を使った暗号を守る匿名を受けた大尉の話。暗号を守るためなら暗号を解読できるインディアンを最後には殺せと命令されているというストーリーは面白いと思いましたが敵兵は日本兵。敵ですので少し間抜けなところもあったりと やはり日本人としてはちょっと微妙な感じに。。。ハリウッドの戦争映画を見るドイツ人もこんな感覚なのかな・・・と思ったりしました。アメリカで賞を取ったと言う太平洋戦争を扱った連続ドラマ「パシフィック」を借りようかどうかちょっと考えています。連続ドラマなので借り出したら最後まで観たいですけど・・・。最近戦争映画はあまり好みではなくなっていますし、どうしようかな・・・そういえば「硫黄島からの手紙」もまだ観ていませんでした。
以上あくまで個人的感想です。間違ってたらごめんなさい。