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鬼平犯科帳「盗賊婚礼」を観ました。

録画しておいた鬼平犯科帳「盗賊婚礼」を観ました。
一番最初の感想は・・・皆さんお年を召されたなあということでした。それはそうですね、初回はもう20年近く前ですから。それ以前にも松本幸四郎版、丹波哲郎版、萬屋錦之介版のドラマがあるそうですがさすがに古すぎて、今回新作が放映された中村吉右衛門の「鬼平」しか観たことはありません。以前にも書きましたが私は当時かなり「鬼平」にハマり原作全24巻(24巻目は未完絶筆)を読み、ムック本なども買いました。中でも、歴史読本特別号「実録!鬼平犯科帳」という本が面白かったと思います。鬼平こと長谷川平蔵は実在の人物なので残っている資料から当時の江戸の犯罪史、風俗、刑罰や盗賊改方(とうぞくあらためかた)の組織や人事、歴史などが語られていてドラマとは違った楽しみができました。ドラマの人気が上がってきた頃原作の池波正太郎が逝去しました。「ああ、今後鬼平の新作は見られないんだな」なによりも小説のファンでもあったのでより悔やまれました。
今年の新作「盗賊婚礼」の話は知っていますが少々というかかなり演出が入っていますね。でも嫌いではありません。フジテレビの時代劇は特にこの当時から優れていると思います。いうなればリアル感でしょうか。原作にはない演出をしてもドラマがその味を決して消していないと思います。例えば「老盗の夢」。大盗賊「蓑火の喜之助」が見事に復讐を果たし死ぬ。その姿を観て「立派な(盗賊の)お頭だ」と残念がる配下の者に長谷川平蔵は「たかが盗賊よ」と冷たい目で切って捨てる。普段は人情に厚く盗賊にも情けをかける長谷川平蔵が実はまさに「鬼」たるゆえんですね。原作にはないこの演出に当時ゾクゾクしました。(ドラマを見続けていないとわかりにくい感覚かもしれませんが)フジの時代劇班(?)は素晴らしいと感じました。この時代の雰囲気に戻って欲しいというのは私個人、一ファンの思いでしょうね。
今回観てやはり時を感じました。ネコ殿こと村松同心も もうおじいちゃんに見えます。長谷川平蔵も盗賊を一人しか切りません。密偵おまさこと梶芽衣子さんも前回の特別ドラマから思っていましたがやはり時の流れを感じました。おそらく大変な異論が噴出するかもしれませんが一度新しい配役での鬼平犯科帳も観てみたいような気もします。事実かつては別の配役で鬼平犯科帳が放映されていたのですし。ただ当時、おまさは原作の描写に梶芽衣子はピッタリだなと思いましし長谷川平蔵も吉右衛門がピッタリだなあと。原作では柔和な顔に笑うとエクボができるという、決してイケメンではない雰囲気。この顔が一転「鬼」になるからいいんですよね。男のドラマですねぇ(笑)やっぱ中村吉右衛門がはまり役でしょうか。。。でもいっそ新作新配役の「鬼平」も見てみたい気がする今日この頃です。
ここで中村吉右衛門版「鬼平犯科帳」で私が考えるベスト3(本当はしぼれないんですが)の回を上げて見たいと思います。
「血頭の丹兵衛」「むかしの男」「笹屋のお熊」
全部第一シリーズですね。 第一シリーズはすべていいですね~。それ以外のシリーズでも芋酒屋のオヤジの話も好きだし「土蜘蛛の金五郎」もいいし、「泥龜」や「俄雨」も面白いし、井関録之助関係の話も・・・と本当は決められないんですけど(汗)ほぼ全部いいです。
以上、あくまで私個人の感想です。間違ってたらごめんなさい。

「V」(新作)を観ました。

「V」(新作)を観ました。

「V」のオリジナルはもうふた昔以上前でしょうね。VHSで観ましたが案の定というかやっぱりというか内容を全然忘れています。覚えているのは女性のV(宇宙人)がネズミを丸呑みするところだけ。今回の新作を観て少しづつ思い出せ・・・るかな。
ーーーー以下、ネタバレを含みますーーーー
ーあらすじー
突如、世界各国の主要都市上空に巨大な宇宙船が現れ、地球人類に向けてメッセージが放たれる。宇宙人の指導者は美しい女性、アナ。アナのメッセージは「我々は優れた技術を持って地球と平和的に交流するためにやってきました」「私たちに必要なわずかな資源と交換です」
以後彼らを「V」ビジターと呼ぶようになる。「V」は人類を超越した科学力をもって人々を魅了し始める。が、そんな彼らに不安を感じる人々もで始める。FBIテロ対策チームのエリスは捜査の過程で「V」の秘密を知る数少ない人間の抵抗組織に潜入中、「V」の本当の姿を知る。「V」は表向き平和な態度だが実は冷徹で感情のない爬虫類人間であり、すでに数十年前から地球にスパイを送り込んでいた。今回の「訪問」は占領の最終作戦を執行するためにやってきた。しかし「V」の中にも反乱組織があること知る。通称「第五部隊」。地球に潜入した「V」であったが人間の女性を愛して感情を知ったライアン達とともに「V」抵抗組織を立ち上げ、「第五部隊」と共闘をはかるが・・・。
・・・やっぱり忘れてしまっている(苦笑)
人間を愛したVと人間の女性の間に子供が生まれるのですが、オリジナルの方にもそんな設定あったかな?忘れてます。映画「インディペンデンスディ」を彷彿とさせる画像が出ますが、そもそも「インディペンデンスディ」のほうがオリジナル「V」の影響を受けているような気がします。フグ料理とか着物とか日本的な物も出てきますが象徴的です。「着物とは気品と服従の表れ」という言葉もどこか象徴的ですね。訳し方に依るのかもしれませんが・・・アナが言いたいのは「Vの私が着物を着るということは」ということなのでしょう。Vは基本的にアリやハチのような女王中心の社会です。ちょっとありがちな設定・・・と言えなくもないですが以前はもっと薄かったような気がします。女王アナが兵士を産む行為をするシーンはちょっとエロチック・・・といっても規制のうるさいアメリカのTVドラマなのでそこはそれなりです。現在最新刊の6巻(12話)まで見ましたが展開がいまひとつ迫力にかけるような気がしますし、急展開には微妙に説得力が薄いような気がします。24時間ですべてを終えてしまうような「24」のような強引な展開と「24時間で終わるのだから」というある意味強引な説得力のある??作品を見慣れてしまっているせいか、思ったよりハラハラドキドキ感に欠けるような気が個人的にはしました。とはいえ新巻が出れば続きを見ていきたいと思っています。
  
以上、あくまで私の個人的感想にすぎません。。。間違っていたらごめんなさい。

ゼロの焦点

最近、あらためて2009年版「ゼロの焦点」を観ました。
原作はいわずと知れた松本清張。一時期ハマりデビュー作からけっこうな量を読みました。映像作品は映画・・・というよりドラマが多く、これもけっこう観ました。原作「ゼロの焦点」は発表当時いろいろな意味で話題になったようで、作品の舞台になった金沢には観光客が増えたそうです。確かにこの映画を観ると「冬の金沢」に行って見たくなりました。が、原作を読んでいるはずなのに内容も本当にうろ覚えで(って毎度のことですが)映画観てこんな内容だったんだなあと。 

「点と線」とこの「ゼロの焦点」 恐らく松本清張の中でも特に有名で「代表作」だと思うのですが、私個人としては二作とも そんなにのめり込む事は出来ませんでした。理由はなんとなくわかるのです。松本清張をはじめ横溝正史など、戦後の混乱期を背景にする物語は多いですし私も好きです。特に推理物はトリックの関係もあるのでしょう、戦後間もない科学捜査もまだ不確かな時代を背景にしたほうが面白く出来ます。実際 京極夏彦の探偵「京極堂」も美津田信三の探偵「刀城言耶」も時代背景は戦後直後から間もない時代。多くの作家に影響を与えた島田 荘司の「斜め屋敷の犯罪」の探偵「御手洗潔」も最初の事件は226事件が起きた昭和の初期の事件を解決することでした。「犯罪捜査をする探偵」というキャラクターはこの時代背景がギリギリなのでしょうか。それにこの時代背景に即したトリック、推理が面白いのでしょう。そういう意味でも「ゼロの焦点」は「まさに」な作品です。それなのにあまりハマれませんでした。それはとりもなおさずこれが松本清張の「社会派推理もの」の傑作だからだろうと思います。推理物が昭和初期?を舞台とするのは捜査に穴があってもおかしくない時代だからだと思います。ですから面白いトリックも使いやすい気がします。これを極端に例えると現代が舞台だと血痕ひとつからDNA検査されて犯人がわかってしまうのに、昭和初期なら血液分類がABO式でしかわからない、とか遺体の保存ができなくて短時間しか検死が行われていないとか、いわゆる「穴」が作りやすい部分があると思うのです。前述した島田 荘司のデビュー作 名作「占星術殺人事件」 これは226事件の雪の朝に起こった殺人でした。ちょっと大雑把になってしまいますが、誤解を恐れず言うとトリックや犯人像にこの226事件という時代背景は絡んできません(運転免許がなかったとか特高警察とか当時の設定を利用してはいますけど)しかし、昭和初期の時代、科学捜査もまだまだ未熟な時代だからこそ・・・というトリックが存在しています。つまりこの場合はトリックに利用するための「時代」という感じがあるように思います。(特に御手洗潔は現代の探偵ですしね)
松本清張の場合、その時代背景自体が事件の発端になりトリックだけでは語れない?という場合があります。「当時の社会情勢でなければ起こりえなかった事件」というより「その時代でしか語れない事件」というべきでしょうか。つまり社会背景が事件の発端に大きくかかわり、以後の問題も時代背景が大きく絡んでいるということでしょうか。これが「社会派」たるゆえんなのでしょう。ちなみに前述した島田 荘司は「本格推理」というジャンル?になるのでしょうか。この辺りは詳しくなく、間違っていたらすみません(汗
それゆえにその当時を生きた人間でないとなかなか判らないという場合もあります。この「ゼロの焦点」もそうです。まず当時はお見合いが基本だった(昔は親の承諾の有無が重要でした。戦後ですので正確にはもう自由恋愛の時代でしたけど)、お見合いでは相手のすべてがわからない場合もあったがそれでも結婚してしまう(させられる)ことがあった、など現代からはわかりにくいことが重要なキーになっています。この犯行が語っていることそれは「戦後の悲哀」なのでしょう。これが戦争を知らない飽食の時代を生きる自分にはよく理解できないのだと思うのです。だから大好きな松本清張、しかも代表作なのにいまいちのめり込めなかった。。。原作を読んだときもあまりピンとこず、ですので大まかな筋は覚えていますが、細かい設定や演出を思い出せないでいました。

ーーーここからネタばらしがあります。未読、未観の方で内容を知りたくない方は以後は読まないで下さいーーー

あらすじ
知人を介し10歳年上の広告代理店勤務、鵜原憲一とお見合いし結婚することになった禎子。新婚早々、憲一は禎子をおいて金沢に出張することになった。「一週間で帰るよ」しかしその後一通の手紙が来て以来、憲一は音信不通になる。不安になった禎子は憲一の兄に相談に行くが、兄はあまり心配しているようでは無かった。「あいつにはそういう所があるから」と笑う義兄を見て、禎子は改めて夫となった憲一の過去をまったく知らない自分に気付く。憲一をよく知らないという不安も手伝って禎子は自ら 憲一を探すために金沢へ向かう。金沢で憲一は室田耐火煉瓦の社長、とりわけその後妻 室田佐知子に気に入られていたという事実を知る。禎子は社長とその婦人佐知子に会うために室田耐火煉瓦に向かうと、その受付嬢の一人が偶然、米国人の客を応対する場面に出会う。その受付嬢の使う英語を聞いた禎子は彼女が元パンパンではないかと気付く・・・

映画では金沢に日本初の女性市長が生まれるかどうかという選挙が行われており、室田煉瓦の社長夫人、そして地元の才媛として佐知子は女性候補の後見人?を勤めているのですが、原作でもこの設定があったかどうか記憶があやふやです。原作では「貞淑な妻」だけだったような気がします。名前は出さない、写真はとらせないことを条件として女性候補の後見人的活動をしているというのは映画での設定なのだと思います。(このあたりはうろ覚えなので間違っていたらすみません)
この映画の昭和の雰囲気はいいですね~。戦後10年。高度成長のごく初期の雰囲気がよく感じられると思いました。それと灰色の日本海と雪の金沢。いいですな~陰鬱とした日本海は。この金沢では有力者の妻であり知的で有能な才媛と見られている室田佐知子が実は戦後間もない頃、米兵相手の売春婦(パンパン)をやっておりその過去を隠すために、事実を知る人間(知った人間)を殺していくわけです。最後には隠し切れず自ら死を選ぶのですが、この美しい情景(灰色の空、海ですけど)とともにどんなに正しくなろうとも、過去の行為によって抹殺されてしまうという残酷な事実も明らかにされるわけです。この映画をみて、やっぱり日本は特にやりなおしが聞きにくい社会なのかなあと思いました。どんなに貞淑に才媛として生きようとしても過去の事実は消せず、結局それに囚われてしまう。それは個人も社会も。
「無力感」・・・主人公のほとんど失敗するという松本清張の作品にはこのイメージが含まれているように感じます。強く生きよう、人生に抵抗しようと生きても結局、最後には落ちていく主人公。デビュー作の短編「西郷札」(「ある小倉日記伝」)から「黒の奔流」「寒流」「一年待って」「駅路」「疑惑」「天城越え」「霧の旗」「砂の器」「鬼畜」「影の車」「石の骨」・・・など思いつく作品を書いて見ましたが、みんな主人公は最後に破滅の道、あるいは失敗する道を歩いています。正しいものが通るとは限らない。しかも大抵「悪女」は生き残るんですよね。なので私は心が疲れている時に松本清張は読めません。。。でもそんな残酷な真実?を描く松本清張作品にたまらない魅力を感じるんですよねえ・・・いわゆるフォースの暗黒面、負のオーラでしょうか。
ちなみに映画「ゼロの焦点」での禎子役は広末涼子。昭和の若妻の雰囲気が本当にいい感じです。広末涼子は一時期芸能ニュースなどを騒がせましたがあまり興味がありませんでした。でもこの作品の「若妻」役は個人的にお気に入りです(笑)
ちなみにーpart2です。2時間ドラマの定番、崖(断崖絶壁)の上の犯人・・・というイメージは、この「ゼロの焦点」がオリジナルだそうで。でも映画では「崖の上で自白する犯人」は出てきませんでしたけど。
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以上あくまで個人的な感想にすぎません。間違っていたらごめんなさい。



「FBI 失踪者を追え!」を買いました。

連続TVドラマ「FBI 失踪者を追え!」シーズン1を買いました。
原題は「WITHOUT A TRACE」「失踪者」というテーマから興味があったのですが寸評などから私が思っているような内容では無さそうなので買わないでいました。が、近くのDVD店でシーズン1の半分(12話)が新品で980円しかもコンパクトDVDだったので買ってみました。12話で980円ですしハズレてもまあいいか、と。内容は思っていたとおり、地味な感じ。失踪は72時間がタイムリミットというのを何かの本で読みましたが基本的にそういう時間内での捜索の話になっています。FBIの失踪班チームの面々も個性と言う意味から、やっぱり地味。あえていうなら犯人や被害者に合わせて同情し理解役を務める黒人女性捜査官がいい感じと思いました。が・・・チームのみんなが似たようなキャラクターに見えてしまいます、まじめタイプ、おちゃらけタイプ、秘書タイプとちりばめられてはいますけど。まあ「24」や「デクスター」「ソプラノズ」みたいなアクの強いケーブルTV製作ドラマと比べたらTVドラマであるこの作品がそういう面で弱いのは仕方ないのでしょうか。というより観ていると、このドラマは失踪する側の物語が中心でありアクの強い主人公がストーリーを牽引するような造りではないことがわかります。内容は本当に想像していた通り地味な話ばっかりなのですが、つけっぱなしにしておいたら次第にこの世界観に引き込まれ結局後半の12話(980円)も買ってきてしまいました。この分だとシーズン2も買ってしまいそう(笑)
ただ問題?は吹き替えですね、個人的に。主要な捜査官キャラの一人の声を小山力也があてています。「24」以来、小山さんの声を聞くとジャックにしか聞こえなくなっている私ですが、このドラマではしかも大阪弁での吹き替えに。これがすごい声質と合ってないような。というよりなによりドラマに合ってないような。音声担当さんもジャックに聞こえないようとしたのかもしれませんが(笑)本当にドラマの感じとこのしゃべり方が合わない気がしています。吹き替えで時々大阪弁はありますが、あまり気にならないのにこのドラマは何故か気になります。この地味な世界観に突出して個性的に聞こえるからでしょうか。ともあれ「FBI 失踪者を追え!」「小 お気に入り」な感じです。

せっかく買ったので

せっかくDVDボックスを買ったのでいまさらながら「24」の感想を書こうと思います。
買ったのはシーズン4とシーズン5。もうかなり前にレンタルでも見てTVでも見たので本当にいまさらながら・・・なので、ストーリーというより雰囲気みたいなものを。
ーーーーーー以下、ネタバレを含みますーーーーーー
シーズン4は主人公ジャックがCTU(テロリスト対策ユニット)から国防省へ転属?している話。防衛予算の関係でCTU支部長エリン(女性)の元を訪れているときにテロ事件が起こるというもの。やっぱりこのCTUという組織が微妙にわかりません。国防省から予算関係の話をうけるということは国防省の組織なのかなあ?しかしシーズン5では国土安全保障省に吸収されてしまうので国土安全保障省の組織なのでは・・・と。しかし大統領から直接命令を受けているし大統領府直轄組織なのでしょうか?しかもジャックの所属はCTUのロサンゼルス支部。あくまで支部組織なんですよね。なのにそこが全米すべてのテロに対応しているように見えるんですけど。。。
・・・というような突っ込みはまあしかし、少々野暮というものですね。昔学生の頃、工学系の知人がいましたが彼によると映画「ターミネーター」は許せないのだそうです。「あんな機会が動くものか!!」だそうで。子供の頃ガンダムを見てロボット工学を志した教授もいればSFは絶対無理というタイプもいるわけですな~。ちなみに彼は「2001年宇宙の旅」も許せないと言っていました。なのに何故かナウシカの世界観はお気に入りだったんですよね。「あんなコルベットが空を飛べるわけが無い」とか言いそうに思うんですけど(笑)でもそれをいったら「野暮」なもんで。。。

話がそれますが、テロと言えば日本のテロ事件?として「浅間山荘事件」の本を何冊か読んだことがあります。例のごとくよく覚えてないのですが、NHK特集なども見ました。が、長野県警本部からの見方と警察庁警備部(だっけ?)からの見方はかなり違うものだなあと感じました。警察庁側からの視点は映画「突入せよ!」にもなった佐々淳行「連合赤軍浅間山荘事件」があります。佐々淳行氏は日本では数少ないであろう?安全保障の専門知識をもっている方だとTVや本で読みました。その佐々氏を有名にしたのがこの浅間山荘の例の鉄球攻撃だそうです。多くの本によると必ずしも成功した作戦ではなかったらしいですが、インパクトは強烈なものだったそうです。ちょっとうろ覚えなのですが当時、浅間山荘に篭った学生達は猟銃をバンバン撃ってくるのに、警察に出されていた命令は「こちらは発砲するな」(直前に起こったシージャック事件の影響とか)「犯人は無傷で捕らえろ」「人質も無傷で救出しろ」そして「警察官に死傷者は出すな」というむちゃな命令だったそうです。そんな命令の実行に頭を悩ませた、と映画や小説でも読みました。しかし実働部隊は長野県警だったのでその視点が抜けているという意見も読みました。映画「突入せよ!」だと警察庁と長野県警との軋轢が描かれ、ともするとちょっと長野県警が不利益に描かれているように思います。例の鉄球作戦の折に、実行する作業員の本に長野県警本部長が訪れねぎらったエピソードなどもあったようです。これはやっぱり警察庁からの見方だからかもしれません。対してNHK特集では長野県警からの視点だったような気がします。ともあれ組織が多数からむと軋轢から余計な問題が生まれるもの、というのはドラマより事実のほうが奇というわけでしょうか。

基本的にCTUの支部長(ジャックのボス)はイヤなやつばっかり(笑)。しかし後に心変わり?して(というか本心は)いい人とわかるが最後は不幸になる人ばっかりです。シーズン1のメイソン、シーズン2のウォルシュ、シーズン3のシャペルなど。。。シーズン4のエリンも最初は相当ムカつきますしね。捜査に当たってはあまり有能とはいえないのも共通です。後半のシリーズになるとその上に家族の問題を抱えている場合が多くなります。「24」はアメリカのドラマの定番、家族愛がメインテーマですのでやっぱり重要なファクターなのでしょう。「理想の物語の歴史観」という見方があるといいます。例えば鎌倉時代、宇治拾遺物語などに「欲の無いもの」の話が多く載せられています。一族の相続にあたり「自分は他の兄弟のために相続を辞退し出家する」などという「理想」の人物が描かれていたりするそうで。それが「理想」ということはつまり、「事実」は違うということだそうです。鎌倉時代の人物で元寇で有名な九州武士の竹崎季長、通称は五郎。五郎ということは長男ではないということで、そんな五男にも相続権が当時はあった、ということです。事実季長には兄がいたそうで。鎌倉幕府の衰退の主な要因は武士の困窮にあると言います。その原因がこの全員に相続権にもある、と。武士はお家存続の為に子沢山ですが、子供がいればいるほど土地や財産は細分化され小さくなっていってしまうからです。土地や財産が小さければ幕府に何かあっても、出陣する費用もまかなえなくなるというわけです。(これを解消したのが長子(長男)相続。古事記や日本書紀を見ても古代や中世では長男がすべてを相続するとは明確に決まっていなかったそうで)そんな時代に「相続権を放棄するという理想の物語」が伝えられている・・・つまり当時の現実は逆だったということ。。。・・・現実は「理想の物語」とは違い多くの人が相続をめぐり争っていた、多くの兄弟が相続をめぐってまさに骨肉の争いをしていた・・・ということだそうです。
「24」に限らずアメリカドラマの多くが「家族愛」をテーマにしているのはもしかするとこの「理想の物語」なのかもしれないな、とも思いました。大抵が家族に未曾有の危機があるが乗り越えて本当の「家族」になっていく・・・みたいなストーリーだと思います。もしこれが「理想の物語の歴史観」だとしたら、本当のアメリカの現実は・・・?と穿った見方をする性格の悪い自分がいます。あるいはもしかして「意地悪で冷酷で融通の利かない上司が本当はいい上司」というのが「理想」かもなあとも思うブラックな自分がここにいます。。。


以上、うろ覚えですので間違っていたらごめんなさい。。。
♪パンツ占い♪
今日のパンツ占いだよ!
thanks font:S2G
プロフィール

ふじさきまこと

Author:ふじさきまこと
エロ漫画家 藤咲 真です。


単行本は過去12冊
(単行本化されていない作品集めると2〜3冊分ありますけど・・・)


お仕事依頼はツイッター 藤咲真 18禁 へどうぞよろしくお願いいたします。

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