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好きすぎると・・・「罪」?

2日ほど前から何故か胸に痛みが走ります。でも筋肉痛のような痛み。胸の病気っぽくないので病気で瘦せていたのに(といってもたかが知れてますが)また太っりだした事が原因かなあと思っております。

ずっと横になっていたので時々色々な掲示板などを覗いておりました。ちょっとだけですけど書き込みなども(笑)で、つくづく思ったのは「好きというのは盲目」ですねえ。ま、「恋は盲目」などとも言いますが「好き」という感情は「強情」なのかもしれません。またまた歴史の話になっちゃうんですけど、今回ではなく以前、「豊臣秀吉大好き」みたいなハンドルネームの方とやり取りしたことがあります。

関ケ原の合戦というのは実はとても複雑で一言では語れないのです。例えば司馬遼太郎の「徳川家康」は単行本一冊でまとまってますが「関ケ原」はぶ厚い本の上下2巻。関ケ原より家康の人生のほうがまとめやすいのです。その関ケ原の関係性で秀吉子飼いの家臣団内での文治派と武闘派の対立というのがありました。

武闘派というのはもちろん軍人で福島正則や黒田長政、加藤清正など戦上手の大名。対して文治派というのは政策や行政が上手な行政官タイプ。石田三成や増田長盛、長束正家などの大名です。得てして、こういう大名は戦は下手でした。

当然両派はソリが合わず武闘派は「槍の持ち方も知らんくせにソロバンだけで成り上がりやがって」「命を懸けて豊臣家を盛り立てたのは我々だ」という思いがあり、一方文治派は「槍を振り回すだけが政ではない」「戦を際限なく続けるわけにはいかない。民生や行政を確立させ豊臣家を存続させなければならない」という思いがありました。実際、豊臣政権が安定するといわゆる「軍人」はあまり必要ではなくなり、むしろ「行政官」が重用されるようになってきます。武闘派としてはますます面白くない・・・という事態です。その対立につけこんだのが徳川家康で「関ケ原」の重要な一大要因でした。

石田三成の大親友に大谷刑部(吉継)という大名がいました。石田三成は当然文治派の代表格。しかし大谷刑部は秀吉が100万の大軍を任せてみたいと言わせたほどの戦上手。つまり武闘派でした。しかし石田三成が徳川家康の横暴が許せず戦に臨みたいと一番最初に相談を持ち掛けたのはこの武闘派の大谷刑部だったらしいのです。その時大谷刑部は石田三成に忌憚のない意見を言ったそうです。「そんな戦をすれば君は必ず負ける。何故なら、君はまず決断が遅い。そして人望がない。なぜなら人を怒らせる名人だ。対して家康は多くの大名の信頼を得ているし海千山千の武将だ。無謀な戦だ」普通だったらこんな事言われたら怒るでしょうけど親友なんですねえ、三成はそれでも意見を求めたそうです。すると「しかし君がどうしてもやる、というなら自分は命を懸けて君とともに家康と戦う」実際1500という小勢ながら大谷軍は関ケ原で奮戦し最後は戦死(切腹)しました。

むしろ家康とは親しかったと言われる武闘派大谷刑部がなぜ人望がない文治派の石田三成と大親友になったのか。

それは秀吉健在の頃の茶会に遡ります。大阪城で茶会が催された折の話。客はお茶を回し飲みするのですが大谷刑部の番がきました。これは有名な話なのですが大谷刑部は業病(ハンセン病)を患っておりました。その時茶碗に顔から膿が一滴、ぽちょんと落ちたそうです。次に座っているのは石田三成。三成は顔色も変えずそのお茶を飲み干し、次の席の大名に「うまかったものだからすべて飲んでしまってかたじけない。次の方の分からまた新しく茶を立ててもらえないだろうか」と言ったそうです。このことから大谷刑部は三成を親友とするようになり最終的には家康にはつかず負けると言っていた三成について戦い死んだのです。

前置きが超長かったですがここでやっと仮称「豊臣秀吉大好き」さん登場。この話をしているときに「そのお茶を飲んだのは石田三成ではなく、豊臣秀吉という説がある」とおっしゃった。う~ん、かなり無理があるような気がする。。。その当時豊臣秀吉は天下人。そんな方が大谷刑部という小大名の「次」などという事があるかしらん?同じ茶会に客として出席していたら「一番最初にご賞味」じゃないのかしらん?・・・ただ、茶会の事をよく知らないのでそういう事もあるかもしれないので書き込みはしませんでした。でも・・・4~5万石の小大名のあとが天下人。。。腑に落ちないのですが「それが秀吉だ」と他の人の書き込みに返答してました。。。

信長の資料「信長公記」は信頼性が高いと言います。何故なら信長のみっともない敗戦や悪いことも書かれているから(これだけが理由じゃないですが)しかし「太閤記」は薄いと言われます。まず太閤の検閲が入った可能性が高いらしいということ、信長時代の成功のほとんどが秀吉の手柄になっているという事が理由らしいです。「豊臣秀吉大好き」(仮称)さんもそういう流れなのかしら・・・。

でも振り返ってみれば「○○好き」な方には「恋は盲目」な方が多いように感じますねえ、仮称「豊臣秀吉大好き」さんに限らず。。。三国志好きさんなんかにも否定されるととんでもなくすごい方がいたりしますもんね。振り返ってみれば、自分もそうかも。なんか心当たりが一つあったりします。。。。。。。

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