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「ブレードランナー 2049」を観ました。(少し手直し++)

病院行くついでに「ブレードランナー 2049」を観ました。

「吹き替え版」は朝の一回。仕方なく病院へ行く前に観ました。毎度のごとく、先に情報はまったく入れてなかったので、完全新作かと思っていたら前作の続編です。やっぱ前作観てないときついかも…と思いました。
-----あらすじー以下、ネタばれもあり----
レプリカント それは外惑星開拓の為に造られた人造人間。
LAPD(ロサンゼルス警察)所属のケイは新型のレプリカント。旧型のレプリカントを「解任(処分=殺害)」するのが役目。つまり「ブレードランナー」である。旧型レプリカントは過去反乱を起こしその為、旧型レプリカントを造っていたタイレル社は倒産。その後を引き継いだのがウォレス社。ウォレス社の造る新型レプリカントは安全性が高く役目によって性格も自由に付けられる。ブレードランナーのケイは上司の命令には逆らえない(ようになっている)。

郊外の古びた農園でケイは旧レプリカントの一人を「解任」する。彼は死の間際「お前は奇跡を見たことがあるか」と言葉を投げかける。ケイが農園をスキャンすると枯木の下に何かが埋まっているのを発見。そこには人骨がありそれは旧レプリカントの女の骨であった。しかもその女レプリカントは妊娠して出産している事がわかる。レプリカントが妊娠できると大衆に知れれば何が起こるかわからない。恐怖に駆られて暴動が起きるかもしれない。LAPDのボス ジョシ警部補はこの事を秘匿し「全てを無かったこと」にするようケイに命令。ケイはレプリカントが妊娠した証拠、その最大の証拠である「レプリカントが産んだ子供」を処分する任務に出発する・・・。

まず思ったのは上映時間が長く感じました。9時半にはじまって終わりが12時半。3時間ですね。(自分がよく観てるものは)大抵1時間半、ながくて2時間くらいなのですが3時間はちと長い。でも映像の演出に凝ってこうなったんでしょうねえ。先にも書きましたが前作「ブレードランナー」の正式な?続編です。前作でのレプリカントは確か ほぼ2年しか寿命がない。その間に自我を持つものが生まれ、短い命を「人間のように」有意義に生きたいとして逃げ出す。しかも逃げるときほとんど全員が殺人を犯す。レプリカントの身体能力は重労働に耐えられるよう人間よりもずっと高く造られているから。見張り人や上司を殺し逃げ出したレプリカントを処分するのがブレードランナー。前作主人公デッカードもLAPDの選任捜査官となっていますが、むしろ「バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)」っぽかった。今回の主人公は新型レプリカントという設定なので上司に逆らえない。ので本当に「部下」っぽい。この辺りのレプリカントの知識がないとちゃんと楽しめないかもなあ…と思いました。

ケイはホログラフのAI「ジョー」と恋仲。AIもケイを愛している。いかにも現代に撮られた続編って感じですね、AIが自我を持っているというのは(笑)

お話は進んで前作の主人公デッカードが任務を放棄して一緒に逃げたレプリカントのレイチェルがj子供を産んだとわかる。

前作でレイチェルは確か特別仕様のレプリカントで寿命がどのくらいあるかわからないとなっていたように思うんですけど、今回は旧型レプリカントの最終生産型となっています。ということは何体もあった、って事ですねえ。デッカードはレプリカントであるレイチェルを愛してしまい、ブレードランナーの任務を放棄して逃避行するのが前作のラスト。ということはデッカード(人間)とレイチェル(レプリカント)の間の子供ということになります。

デッカードはレプリカントの子供とわからぬように色々工作をしていた。同じ塩基配列の男女の双子。しかし同じ塩基配列で男女が生まれるはずはない。子供は男の子だったとわかる…。

「あ、定番だな」と思いました。でも違うんですよね~。つまり旧型レプリカントのレイチェルの子供はケイなのではないかと。定番な落ちっぽいけど実は~~~……なのですよ。う~ん、あのまま定番落ちの方が好感もてるような。ぶっちゃけ、個人的に「ケイが実は~」みたいな定番落ちで良かったんじゃないかと思ってるんですよね(苦笑)諸々あって「革命軍のリーダーになるべき存在」とかってなってくんですけど、、、なんか「ターミネーター」を彷彿させてしまいます。(なるべくネタバレしないように書いているので「なんのこっちゃ?」と思うかもしれませんが観ればわかります)

旧型の情報を得るためにケイはウォレス社に出向く。そこでウォレス社長は「レプリカントの子供」がいることを知ってしまう。どうしてもその子が欲しい。それは量産も容易だから。何度もそういうレプリカントを造ろうとして失敗、また失敗。(このあたりの描写は魔術がかった感じです)そこで秘書のラブにケイを監視させ、ケイが「レプリカントの子供」を見つけたら横取りするよう画策。その秘書のラブもまた新型のレプリカントだった・・・。
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もう、なんか入り組んでて綺麗に纏められないですが、個人的感想としては「面白かった」です。
全作よりちょっとHな表現も良かった。でっかい全裸の女のホログラフィ(ハイヒールだけはいてる)が話かけてくるとこなんてとってもいい感じ(笑)やっぱCGは偉大ですねえ。でも背景全てがどこかの漫画や映画で観たことあるように感じるのは拭い切れません。でっかいホログラフィもアキラや王立宇宙軍、街並みは攻殻機動隊で観たことあるように感じたり。また廃墟になった風景は「フォール・アウト」や「バイオ・ショック」等のアメゲーを感じさせます。廃墟のカジノなんて個人的に「フォール・アウト3 ニューベガス」の拡張版「シエラ・マドレ」を思い出してしまいました(苦笑)でもその表現も発端、その端緒こそが前作「ブレード・ランナー」ですから、こっちこそがオリジナルなんですよね。

そういえば日本語も健在。前作ではうどん?を二玉頼むデッカードに日本語で「ひとつで十分ですよ!」と言ったり、ビルの映像看板に「黄桜」のCMが流れたりと「日本」がいっぱい出てきます。日本語は話さなかったようですが(吹き替え版なのでわからない)看板は日本語いっぱい(笑)ケイが住んでるのも「フジ?アパート」でしたしジュークボックスにSONYと刻印されてたり。ま、SONYはスポンサーですからねえ、色んなところに刻印されてました。かつて友人から聞いた事なのですが前作で何故日本語が沢山出てくるのかというとお金持ち白人はすべて外惑星に行ってしまって地球に残っているのは企業と外惑星に行けない貧乏な人…つまり有色人種、日本人という設定だと聞かされました。ま、ほんとかどーか判らないです。ブレードランナーの世界では雨がやたら降ってますが(酸性雨)海外では日本は雨が多い国と見られているそうです。実際梅雨と秋雨前線と年に2回、じっとり雨が降る国ですから正しいのかもしれません。が、「雨の黒沢」と言われるぐらい黒沢監督が雨の表現を好んだせいかもしれません。ブレードランナーの酸性雨、日本語も本当は「黒沢の影響」???かも知れない???

表現といえばなんか懐かしくて新しい感じでした。白黒の縞模様とか波の光とか(観ればわかります)ちとマン・レイ(画家、写真家)を彷彿とさせます。ダダイズムですね。1916年のダダ、1934年のシュルレアリスム、1948年ネオダダとそんな感じ(どんな感じだー苦笑)
ちなみにウルトラセブンの「ダダ星人」はこのダダイズムからきてるとか。マン・レイが撮った「キキ」の裸体写真が原型…と言うがキキはあんなブサイクじゃありません。キキは当時のエコール・ド・パリ(パリ野郎)の面々を魅了したんですから。彼女をモデルとして作品を描いた画家はピカソをはじめマティス、マッケ、藤田嗣二、デュシャン 等々と層々たる面々。ついたあだ名が「モンパルナスのキキ」。でもそんな美貌を誇り、幾人もの芸術家、詩人と浮名を流したキキも晩年はアルコールと薬物の乱用で体系が崩れ、そしてぶくぶくに太った姿で安アパートの一角で薬物中毒により死亡したそうです。たしか34歳だったかと…。百人一首 小野小町「花の色は移りにけりな いたずらに わが身世に振る 眺めせしまに」(桜の花がいつの間にか色あせてしまうように私の色香も失われたのかしら、この世で無為に過ごしてるうちに)を彷彿させますね…。

ちと話がずれましたが前回観た「エイリアン:コヴェナント」よりずっと「リドリー・スコット」っぽい。でもリドリー・スコットは製作総指揮で監督は別です。前作「ブレード・ランナー」も良かったけど個人的にこの映画はブルーレイが欲しくなりました。

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