2ntブログ

ちょっと病気が長引いていまして。

ちょっと病気が長引いていまして…現在、同人作業に入れません。(今更お待ちしている方もいらっしゃらないでしょうが)

起床したら少々遠出もありましてなかなかネットも見れなくなってしまいます、なにせ未だにガラケーですのでー(苦笑)

自分はホラーが好きで中でも(ホラー作家時代の)貴志雄介のファンでした。
その中に「クリムゾンの迷宮」という作品があります。単行本としては「黒い家」「ISORA」「天使の囀り」の次の作品だったと思います。以下は「クリムゾンの迷宮」の出だしです、ちょっとうろ覚えですが。

 ----ネタバレあり----

いつの間にか無理やり、見知らぬ赤い大地に連れてこられた主人公といわくありげなその他9人。手中にはわずかな食糧と水。そして携帯ゲーム機。

そのゲーム機に「これから君たちにはゲームをやってもらう。それは生き残るゲームだ」と宣言されます。なんだか「ソウ」シリーズみたいな始り方。そしてヒントを与えられます。「東にはサバイバルグッズ、南には食料、西には武器、北には情報がある。どこへ行くにも自由だ」

9人は4つのグループに分かれ「ゼロ・サムゲーム(生き残りゲーム)」を始めることになりました。確か主人公は「サバイバルキット」(東)と「武器」(西)どちらに行こうか迷います。しかし彼と同行することになった底辺エロ漫画家の女性が「北(情報)に行こう」と言うのです。「こういうのは情報が一番大切なのよ」主人公は彼女と共に北の「情報」を取りに行く事になりました。

物語は当然「サバイバルキット」より「食料」よりも、さらには「武器」よりも 主人公たちが選んだ「情報」が正解でした。こういう場合最も重要なのは「情報」でした。普仏戦争では偉大なドイツの参謀長モルトケが鉄道と電信という情報を活用して勝利しているように、また旧軍が情報を軽んじて負けたとも言われるように「情報」は本当に大切なのでしょうねえ。

その情報ツールが自分は未だに「ガラケー」(苦笑)

まあ、パソコンはあるのですけれど…そろそろ寿命が…。

PS
文中でも書きましたが「クリムゾンの迷宮」は「ソウ・シリーズ」に似ています。特にソウ2以降はたくさんの人がゼロサムゲームに参加するホラーになってますし。が、「ソウ」は確か2004年公開。貴志雄介「クリムゾンの迷宮」は1994年出版ですからもしかすると貴志雄介の方がコンセプトは先だったのかもしれません。こういうのを「ソリッド・ホラー」とジャンル分けするようですが「ソリッド」の意味がイマイチわかりません。「ソリッド」とは「個体の形状、中身が詰まった状態、堅実」らしいのですが…なんかなあ。。。英語は弱いので他の意味もあるのかな?それとも語呂がいいからつけたのかしらん?

PS2
久しぶりに本屋に行ったら普通の角川文庫本として「涼宮ハルヒ」のシリーズが置いてあってびっくりしました。表紙もいたって普通の角川文庫の地味目な感じ。パラパラめくったところ挿絵もないよう。一般小説としても行けるとみたんですねえ。かつての眉村卓作品の角川文庫移行をなんとなく感じました。ちなみにその本屋ではこの夏の推しとして貴志雄介「天使の囀り」が目立つところにありました。初版はもう20年以上前だと思いますが、名作は息が長いですねえ。

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