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不思議なことに…近代の美術史って事が

今回の風邪はどうやら自律神経の狂いから来ているらしい、との事。確かに呼吸すると「ヒーヒー」言うのに炎症は無く、また自律神経系とは違い鼻水がひどいんです。特に後ろに漏れて痰になるのがつらい。咳をしすぎて横っ腹が痛くて痛くて…。「もう咳はいやだ」との思いから病院から出された咳止めシロップの回数を守らず既に全部飲んでしまいました。しかも飲み薬の咳止めももうない…。両方とも構成がカフェインと似ているので寝る前にはあまり使わないでくださいと薬剤師さんから言われてたのですが…おかげで今日も全然眠れない。だけど飲み薬の方は「夕食後に飲む」となっていてなんか矛盾するような。

先日動画を見ていたら有名な美術評論家500人に「現代美術に最も影響を与えた作品は何か」というアンケートしたところピカソの「アビニョンの娘たち」だったそうです。う~ん、わかるけど…どう考えてもデュシャンじゃないかしら?

「アビニョンの娘たち」は一番最初のキュビズムの絵画だと言われています。キュビズムは直訳されて「立体派」と言われますがちょっと違う気がする。これだとニュアンスが伝わりにくい気が。立体的な「視点」で描かれた絵画と言う方がしっくりきます。これについてよく言われるのが「横顔と正面から見た顔を一緒に描いた」。専門家に言わせると分析的キュビズムというやつです。なんだかよくわからない分類はおいといて、1907年時代は後期印象派・表現主義が世を謳歌している時代。ビビットな色彩、どぎつい表現の時代っすね。漫画チックな表現でもあります。ゴッホは先駆だっただけに時代を謳歌できず不遇でしたがピカソは違います。彼は基本的に売れる絵を描きました。時代が印象派なら印象派的な絵を(ピカソは時代がちがいますから描いてないけど)表現主義の時代なら表現主義で絵を描きました。単なるミーハー?そうだったのかなあ?でも若い頃にはありがちっちゃーありがちだし、なんでもやってみたいと思うものです。しかしやっぱり「売れる」事を考えていたのは間違いないと思います。それはこの「アビニョンの娘たち」が物語っています。

「アビニョンの娘たち」が制作されたのは1907年。しかし発表されたのはたぶん1930年代。「ゲルニカ」作成開始の1936年頃だと思います。それは何故?

1907年、27歳で後期印象派、表現主義の画家として売れていたピカソのもとには画商や評論家が出入りしていた。その一人に「傑作を描き上げた。これは時代を変える。今度見せる」と言って満を持してみせたのが「アビニョンの娘たち」。その現代(1907年当時の)を超越した表現は評論家を圧倒し唸らせる…はずだった。

しかしピカソの「アビニョンの娘たち」を一目見た評論家は眉をひそめ、「こんな絵描いてもしょうがない。もっとちゃんとした絵を描け。」全く評価されませんでした。ピカソはこの絵の発表を取りやめ、また表現主義の絵を描き始めました。

評論家というものは往々にしてこういうものです。芸術とは「時代精神の現れ」と言う説がある。トルストイによれば「今に現れた神の歌」ハイデガーによると「直観」である芸術。つまり評論家というものは、優秀であれば優秀なほど「現在」しか見えないのかもしれない。経済評論家が株で大儲けしたのを聞いたこと無いように(なかにはいるかもしれないが)、芸術評論家の多くが「先の目」(先見の明)を持っていないのかもしれない。

・・・あきません。久しぶりに頭を使ってしまったら(苦笑)頭痛がしてきました。こんなお話はこれまでにします(汗、汗)ただでさえ片頭痛で悩んでるのに・・・。
♪パンツ占い♪
今日のパンツ占いだよ!
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